目上の方に教わったことは
たくさんあるのですが、
特に印象深く覚えていることが
あります。
それは、
「飲みの席での会話に
反論するべからず!!」
.....です。
本当は、
飲みの会話に限らず、
日常会話すべてに
反論するべからず
が正しいのですけどね。
例えば、
こんな会話をしていたとする。
他者
「今日、寒かったな〜」
わたし
「そうですね〜」
(自分は寒いと思っていない)
他者
「この味付けひどいな」
わたし
「へぇ〜なるほど」
他者
「お前バカだな」
わたし
「そうですよね〜」
このように、
他者が発した言葉に
ひとつたりとも反論しない。
他者
「今日、寒かったな〜」
わたし
「そうですね〜」
これは、
『貴方は寒いと感じたのですね〜』
という、
「そうですね〜」の返し。
味覚の違いも
『貴方はそう感じるんですね〜』の
「へぇ〜なるほど」の返しだし、
バカと侮辱されたとしても
『貴方はそう感じるんですね』の
「そうですよね〜」の返しとなる。
自分は自分のことを
バカだとは思っていない。
この大したことない
たわいもない会話に
わたしが反論したとします。
他「今日寒かったな〜」
わ「そうですか?暖かったですよ」
言葉の裏に
貴方の体感温度大丈夫ですか?
が含まれていたりする。
他「この味付けひどいな」
わ「そうですか?おいしいですよ」
他人の味覚否定。
他「お前バカだな」
わ「は?その言葉丸ごと返す」
その後、悪酔いして二日酔い。
結果、自分の首を絞める。
つまり、
何が言いたいのかというと、
飲みの席での会話って
大したことない話ばかりなんだから
真剣に反論すると痛い目にあう。
だから、
その場その場を一期一会で
ただ楽しめばよいのだから、
会話に反論するべからず
と教わったのでした。
これがなかなか難しい。
酔っているならなおさら難しい。
それに、わたしは
しょうもないことにイチイチ
ツッコミを入れたがるフシがあるので
その技を習得するのに苦労しました。
(完全ではない)
はじめは、
完全にオモテ向きだけのもので
表では反論しないけれど、
心の中では相も変わらず、
イチイチツッコミを入れていたので、
オモテと裏が
ちぐはぐな.....っていうか、
アニメ,エヴァンゲリオンでいう、
エヴァとパイロットの
シンクロ率ガタガタ状態な感じでした。
『貴方はそう感じるのですね』
と心から思えるようになったときに
反論しない会話って素晴らしい♡
と感動したのを覚えています。
月日は流れ.....息子を生み、
息子から、
地球が爆発しないよう
【闇出し】を勧められたのが
2018年夏......あたり。
試行錯誤しながら
行ったり来たりを繰り返している中、
この世界は、
自分が映し出している世界だと
だんだんと理解してきた矢先....
わたしの周りに
反論する者たちが
ワラワラと出現するようになったのです。
これを全部!!
わたしが映し出してるってか!!
(他人=自分)
落胆....。
心底がっかり。
当時はお風呂の中で
ノートに書きなぐって
闇出ししていたのですけど、
やってもやっても
湧いてくる反論者に怒ってました。
風呂場から。
闇出ししていくうちに
『それはすべて自分の中にある』
とわかってくるので、
わたしの中に
まだ[ある]から現れるのだから、
闇出しするのみ。
今思えば、
自分が反論された会話や
誰かが誰かに反論している内容を
何ひとつ覚えていないんです。
人生の師が教えてくれたように
日常の会話なんて、
たわいもなく、雲のように
ただ流れてゆくものなのだから、
深刻にならずに
「そうだよね」
と反論せずに同意しているのが
幸せなのだなと改めて思ったのでした。
否定はいらない、と。
その後、
今年の長期休校中の
【全肯定実験】へと繋がります。
▼▼▼
わたしは、
自分で気づかない
ニュートラルでない部分を
見つけるために、
長期の自粛中や夏休み中に
息子に言われたこと全てに
『いいよ(Yes)』[肯定]
と答える実験をしました。
『いいよ(Yes)』と答える度に
それに反発するかのように
湧き出てくる『No!!』
オモテと裏がくちゃくちゃの
シンクロ率ガタガタ状態だったときに
ネットで
斎藤ひとりさんの言葉を目にしました。
斎藤ひとりさんも
「日常会話は大したことないのだから
『そうだよね〜わかるよ』
と答えていればいい。
反論しても誰も得しない。」
というような内容だったと思います。
相手に反論することをしないし、
自分に対しても
『そうだよね〜わかるよ』
と否定しない。
イライラしても
「そうだよね〜わかるよ」
ごはん作りたくなくても
「そうだよね〜わかるよ」
呑みすぎても
「そうだよね〜わかるよ」
魔法の言葉だと思いました。
わたしは、
【全肯定実験中】に
反発するように湧き出てくる[No!]に
「そうだよね〜」と慰めていました。
「わかるわかる。そうなるよね〜」と。
いまだに実験続行中でございます。
__________
2年前くらいでしたかね。
当時、
Queenの映画を観た感想を
知人に話したんです。
P「最高に感動したーー♡
ラスト21分のライブハンパなかった!!
本物のフレディかと思ったよーーー♪」
知人(男A)
「でも史実がめちゃくちゃ」
「フレディと似ても似つかない」
「ま〜ラストは良かったけどね」
こう返されたのですが、
わたしの返しは、
「へぇ〜」だったと思う。
心の中も
『貴方はそう思ったのですね』
と思えたはず。(シンクロ率イイ感じ)
でも史実とか
ちょっとどうでもいい。
ただ......
『お前、モテねぇ〜だろ!!』
ってのが本音。
わたしもしっかり
裏で反論していたのでした。
わたしには特に異性に対して、
モテるモテないで
判断しがちなフシがあります。
モテるモテない物差しを
力強く握りしめているんですね。
すべて自分に対して
判断しているんですけども
つい先日も、
朝ドラ「エール」で
『栄冠は君に輝く』という名曲が
生まれたところを放送されていたので、
P「今年の3年生(甲子園球児)は、
残念でしたよね。
試合できずに引退という
いまだかつてない究極な想い出
となりましたよね」
知人(男B)
「野球だけじゃないからね。」
P「そうですね。野球以外の競技もですね」
知「そんなこと言ったらキリないけどね」
P「.......。」
会話終了ーーーーーー。
また反論者に出会ってしまった
.....というのが正直なところで、
『栄冠は君に輝く』の話題から
ただ繋げたかっただけなのに
残念な思いをしたのは、
甲子園球児だけではない、
というなんとも深刻な流れになったので
確かにそうだ......
と気持ちが沈みそうになりましたよね。
でもやはり本音は、
『お前、モテねぇ〜だろ!!』
.....です。
なかなか手放せない物差し。
(※ちなみに、
自分のことは軽く棚にあげるタイプです)
いいの。いいの。
そうだよね〜
わかるよ♡わかるよ♡
今日は以上です。
ありがとうございました。

