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わざわざヘルメット被って雨を確かめる人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——息子が初めて熱を出したのは、

 

生まれてから随分時が経ってのことでした。

 

 

確か2歳頃だったような?一般的に大分遅いと思う。

 

 

 

「男の子は身体が弱いからすぐ熱を出す。」

 

とよく言われたものですが

 

あまりにも熱を出さない子なので

 

完全に余裕ぶっこいて子育てしていました。

 

 

 

それでも初めての発熱時、心配したと思いますが

 

息子が発熱したからといって、あまり深刻にならなかったと思います。

 

相変わらず余裕ぶっこいていたんですね。

 

 

 

先日、保育園ママさん方との会話で

 

 

「熱性痙攣」

 

 

という言葉を聞かされました。

 

無知にも程があるのですが、初めて知る言葉でした。・・・血

 

 

 

我が子が

 

シぬんじゃないかと思ってしまう程の恐怖。

 

経験者は、

この世の終わりじゃないかぐらいのパニックになるらしい。

 

 

 

そんなお話を聞いた直後に息子が発熱したのです。

 

息子の発熱は毎回大したことがないので

 

一日寝れば回復します。

 

 

 

それがどうよ?

 

こんなお話を聞いちゃったものだから、

 

いつもだったら夜寝かせたらそのまま放置なのに

 

何度も何度も様子を伺いに行っちゃうんですよ。ムンク

 

 

己の髪の毛を乾かそうと洗面所へ向かうも

 

ドライヤーの音で息子の異変に気付けないかもしれん!と

 

自然乾燥にしちゃったというビビりっぷり。

 

 

 

何度も心臓の音を確認してしまうし、呼吸を確認してしまう。

 

その度に何だかとてつもなく感動している自分。

 

何故だか涙がゴーゴーと出てしまう不思議。・・・泣

 

 

 

 

なんだこれ。。。

 

な、なんなんだこれは。。。

 

 

調度、オリンピックで盛り上がっていた時期でした。

 

 

 

なんなのだこれは!!

 

日本人がメダルをとった時の感動となんら変わりがないではないか!

 

 

 

ここで寝ている我が子は、

 

なんと!オリンピック選手か??

 

 

 

 

ただ息しているだけなのに、ただそれだけなのに

 

金メダル並みにここまで感動を与えてくれる存在。・・・愛

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃!!

 

 

 

 

 

 

 

 

イチローが3000本安打達成した後の会見でこう語っていました。

 

――3000安打を達成した率直な気持ちから。

「この2週間強、ずいぶん犬みたいに年取ったんじゃないかと思うんですけど、あんなに達成した瞬間にチームメートたちが喜んでくれて、ファンの人たちが喜んでくれた。僕にとって3000という数字よりも僕が何かをすることで僕以外の人たちが喜んくれることが、今の僕にとって何より大事なことだということを再認識した瞬間でした」

 

 

僕が何かをすることで僕以外の人達が喜んでくれる

 

 

 

 

 

息子が息していることで息子以外の人間が喜んでくれる。

 

 

息子以外の人間とは紛れもなくこの私なんですけどね。・・・うひょ

 

 

つまり、

 

私にとって、息子の偉業は、

 

イチローの3000本となんら変わりがないんですよ!!

 

 

 

そう!

 

息子の偉業とは、

 

 

「息していること」

 

 

ただそれだけ。

 

 

 

 

我が子は、オリンピック選手やイチロー選手と変わらない。

 

 

ジャンルは全く違うけれど、感動の熱量レベルに差はないんです。

 

 

 

 

 

 

「息しているだけでいい。」

 

 

 

この言葉、私も過去に言われたことがあるのです。

 

 

とてつもなく病んでいる時期がありました。

 

いつこの世からいなくなってもおかしくない。

 

 

 

そんな時に、

 

「生きようと思わなくていい。息しているだけでいい。呼吸してて。

 

そう言ってくれた人がいました。

 

 

でもこの時は、素直にこの言葉を受け取れませんでした。

 

意味が分からなかったんです。

 

 

 

「息しているだけでいい。呼吸してて。」

 

 

そらな。

 

・・そう思っていました。

 

 

 

正直、今の今まで分かっていませんでした。

 

私が息子に対して「息しているだけでいい。」

 

と思えた瞬間に

 

初めて分かったのです。

 

 

(※この「呼吸してて」の言葉がどれだけ深い意味であったか。

詳しいことは割愛するが、

とっても深いお言葉であったと今では分かる。)

 

 

 

わたしが息していることで、わたし意外の人間が喜んでくれる。

 

 

そう。。

 

わたしが息してこなかったら愛する我が子を産み落とすことすらできなかった。

 

 

出産は金メダル以上の感動ですよね。

 

 

やっていることは全く違うけれど、

 

感動の熱量レベルは一緒なんですよ。いやそれ以上なんですよ。

 

 

 

決勝で戦い抜いて勝利した瞬間!

 

金メダルだと確定した瞬間と

 

我が子が無事にこの世に生まれ

 

「おぎゃー!」と泣いた瞬間の感動は似ている。

 

 

どちらも命懸けてますからね。

 

 

 

 

「息しているだけでいい。」

 

 

これがね、毎日ずーーーーっと思えれば素敵なんですけどね。

 

子どもが病気になったときだけ!なんですよ。

 

これしょうがないよね。

 

 

 

逆に元気モリモリすぎて

 

子どものテンションに到底ついていけない時、

 

 

「お願い、黙って!息だけしてて!!息だけして黙って!

 

とは毎回思えるんですけどね。

 

 

 

 

 

 

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気付いたら、傘と長靴のフル装備で大雨の中遊んでいたよ。

 

 

 

 

——「息しているだけでいいや〜〜♪」

 

としょっちゅう自分自身にもそう思うようになってしまったよ。・・・

 

ただゴロゴロしていたいんでしょうな。(五輪ロスが抜けない

 

 

ということで、今日もありがとうございました。