雨の帰り道

私達は、傘をさし、
しりとりをしながらトコトコと歩いておりまいた。


ぎゃーーー!!待ってーー!待って—!!ぎゃーーーー!!016


自転車に乗ったママさんと

後ろから必死に追いかけてくる男の子が

走ってきました。

私達とは反対車線の歩道を走っていったのですが、

途中でその男の子が転んでしまい、

さらに倍の倍!!の勢いでのギャン泣き披露です。

ママさんは、20メートルくらい先です。

「いたーーい!いたいよーーー!!わーーーーん!」109

恐らく、うつ伏せになったまま泣き叫んでいるようでした。
(反対側でよく見えない)



ママさんの自転車には前の座席にお子様が一人乗っています。

合羽を着て保育園にお迎えだったのでしょうか。

ママさんは、バックしては来ずその場に自転車を止めて

『立ちなさい、早く来なさい』

振り返りながら冷静に言っていました。



この状況、

ママさんの気持ちが痛い程に分かりすぎます。


きっと、

子供は中々保育園から帰ろうとしなかったのでしょう。

ママさんが何度も何度も帰ろうと
子供をその気にさせようと頑張っても子供は帰ろうとない。


『もういい、ママ先に帰るから。』

自転車に乗り走りだしたのでしょう。

焦った子供は泣きながら追っかけて走る!!


ママは止まってくれない、どんどん走っていってしまう。

長靴は、とっても走りにくい。

結果、

ビタンっ!と転んでしまった。


ううううううう。

私も何度子供をおいて走り出したいと思ったことか。

子供は泣いているけれど

ママさんだって泣きたいだろう。

いや確実に心で泣いている。
泣き2

もーーーーーーーーーー。

こういうのってどうすりゃ~いいのよ。

反対側の歩道は人通りだってある。

雨も降っているし皆足早に通り過ぎていく。


「いたいよーー!いたいよー!いたいよー泣


子供はエンドレスで泣き続ける。



お疲れさまです。


そう呟くことしかできなかったワシ。

しかも相手には聞こえていないというね。



息子を生んでいなかったら、

この状況を私はどう見ていたのかな。

子供を生んでから色々なモノの見方が変わった。


視野が広がったということだ。

心底、アリガテーと思いました。

そんな折り合いをつけながらの雨の帰り道なのでありました。

ということで、今日もありがとうございました。

(きっとあの親子は帰宅してから少々の時間は険悪だろうが、即!仲直りしていることだろう。ランキングに参加しとります。)