「オレたちも入るぞ!」

「えぇ……(泣)」

 理人が店に入る旨をハンドサインで伝えると、電柱の後ろの二人からもOKが返ってきた。 二階堂と文人は窓際の広々としたダイニングテーブルの席、対する達也たちは角のこぢんまりした4人席だ。

「二階堂さん、やっぱお坊ちゃんだからかな。他より席が豪華な気が…」

「すいませーん、“とうふドーナツサンド”ください!」

「“特製抹茶タルト”ひとつ」

「じゃあオレハ“金魚すくいようかん”?デ」

「マイペース過ぎるだろ!」

 いつの間にメニューを見たのか、和樹、理人、リーがそれぞれ注文をはじめ達也は我慢できずにツッコんだ。

「以上の3品でよろしいでしょうか?」

「ほら、達也もはやく決めろよ」

「え、えーと…じゃあ“三色カステラセット”をお願いします」

「かしこまりました」

 そして、急かされてつい自分も注文してしまった。

 

 マジかよ。

「さあ、いくぞ」

「あぁ……(号泣)」

 かくして達也は、理人たちに引きずられるように例の店へ入っていった。

***

「いらっしゃいませ」

 笑顔が素敵な女性店員に案内され、達也たちは席に着いた。

 どうやらここは喫茶店のようだ。それも和風の。

「お、ちょうどここから文人さんたちが見えるぞ!」

「さっきの店員サン、ナイスだネ」

「絶対意図してないけどな…」