「達也ァ!!?」

 和樹は達也のもとへダッシュした。揺さぶって起こすつもりなのだろう。

「待ってくれ。死んだように寝てるだけみたいだから、ここはそっと起こそう」

 そう言って文人はシャトルをひとつつまむと、ぽこん、とラケットで軽く跳ねさせて達也の頭へ落とした。

―――スコンッ

「痛って!?」

 突然の頭痛に飛び起きる達也。

「いやそりゃ痛いっすよ」

「どこがそっとなんだ」

「あれ~?」

 和樹と理人にツッコまれる文人がとぼけている様子を、達也はぽかーんと眺める。

「え、なに、なんすか…?」

「落ち着け達也、とりあえずプール行くぞ!」

「何がとりあえず!?」

 相変わらず和樹の説明は簡潔過ぎだった。