「ムリィ……」

 達也は男子大学生の平均と比べると体力はあるほうだが、部活のレギュラー(つい最近昇格した)の中ではあまりないほうだ。

 真夏の体育館、屋内競技のトレーニングで体力を消耗した彼は、いつものように床と同化してしまった。

「達也ー!!ダブルスやるってよ、オレと組もうぜ!」

「お前さぁ、こいつの状態見えてるか?」

 暑い中でも元気にラケットを振り回しながら走ってきた和樹に、理人が達也を指さして静かに言う。

「あっ!ちょっと目を離したすきにまた倒れてる!」

「なんかやらかしたみたいに言うな」

「でも、さすがに今日は暑すぎない?」

 そこに文人もやってきて珍しく顔をしかめる。

 一応、体育館にはエアコンがあるのだが…。