「あ、桐谷~、来てくれたんだ」
「し…東雲先輩…!?」
桐谷は目を疑った。なぜ、文人がいじめをしている先輩たちと一緒にいるのか。
「ぎゃはは!見ろよこいつ驚いてるぜ!!」
「そりゃそうだろ、まさか今回の勝負を提案したのが東雲先輩だなんて、フツー思わねえからな!」
「なっ…!!」
ゲラゲラ笑う先輩たち。桐谷は信じられないという目で文人を見るが、彼はいつものようにニコニコしているだけだった。
「負けた方は勝った方の言うことを何でも聞くってことになってっから。そんじゃ始めようぜ、4対1で!」
「え…っ」
「正々堂々、1対1で。なんて言ってねーからなぁ!!」
先輩たちの下品な笑い声が遠くなり、目の前が真っ暗になった気がした。
