「桐谷さぁん!!?」
「うわわわ、や、ヤバイアル!!」
運動部レギュラーの体幹故になんとか倒れずに済んだ桐谷だったが、一連の事故を見てしまった達也は叫び、先輩にぶつかった張本人であるリーは、混乱してなぜかエセ中国語になっている。
「……おい、二人とも」
「「はいィ!?」」
振り返った桐谷のドスの効いた声に、達也とリーは涙目になって返事する。
実はこの桐谷という男、強面ではあるものの普段は親切で頼れるいい先輩なのだが、ひとたび怒らせるとものすご~くおっかないのだった。
「朝っぱらから先輩に体当たりとは、ずいぶん元気じゃねえか」
「すっ、スンマセンンンンンン!!!」
「おおお、オレ何もしてないのに!?」
