間違った日本語にツッコミを入れつつ、達也は呆れ気味にリーを説得しようと試みる。

「時間無くなるぞ」

「でモ、金魚…」

「所持金も無くなるぞ」

「ウゥ…」

 往生際悪くうなり始めたリーに達也がため息をつきかけた時、店の親父に声をかけられた。

「あのー、よかったら1匹サービスしようか?」

「いいんですカ!?」

「ああ、会話を聞くにそっちの兄ちゃんは外人みたいだし、せっかく日本に来たんだから、思い出として持って行きなよ」

「「あ、ありがとうございます!!」」

 二人は深々と頭を下げありがたく金魚をもらうのだが、この後のバスの長距離移動では金魚が弱ってしまうことに気づき、泣く泣く返品しに来ることとなる。   

 

 

 [番外・終]