「あ゛ー、今日の部活も疲れたー」

「マジで死ぬかと思った…」

 小学生の頃からやっているスポーツを大学に入っても続けているが、部活のスケジュールは高校までとは比べ物にならないほどハードだった。

 夜、帰宅した達也が玄関の鍵を開けると、一緒に帰った和樹が廊下をダッシュしたのち居間の座布団にスライディングダイブした。

「廊下を走るな、下の階に響くだろ!」

「下誰もいねーじゃん」

「そうなんだけども!」

 このやりとりも何度行ったかわからない。というか、疲れたと言っていたのに元気なやつだ。

「つーか晩メシ食い足りねーな。なんか食おうぜ」

「たしかに、このままじゃ朝まで持たないな」

 何かあったかと冷蔵庫を見る前に窓際に目をやり、2人は絶句した。