かくして、彼ら4人の新生活(1人は4年目だが)は思いもよらないスタートとなったのである。
―――そして現在。
「さて、メシでも食うか」
2限目の講義が終わった達也は、昼食を取るべく食堂へ向かっていた。
「ん?あれは…」
途中で中庭を通ると、木陰のベンチに文人が腰かけているのが見えた。
「文人さん、今日は弁当ですか?」
「ああ、平松。うん、今日はオレが理人の分も作ったんだ。あいつ、レポートに集中したいだろうしね」
何気なく投げかけた質問に、文人は優しい笑みとともに答える。普段は天然だが、弟思いのいい兄だとつくづく思った。
「うわ、兄貴。マジで待ってたのかよ」
ちょうどそこへ、文人のものと似た弁当箱を持った理人が歩いてきた。
