「確かいま高校生だったよね」

「もう大学生っすよ!!」

「そうだっけ?」

 初対面の相手に遠慮のないツッコミを入れる和樹と、彼の大声にも動じずきょとん顔の文人。

「兄貴、こいつらはオレとタメだから」

「へぇ~、そうなんだ」

 理人の補足にものほほんと相槌を打つ。どうやら彼は天然らしい。

「あ、じゃあ、理人と同じで引っ越してきたばっかなのかな」

 文人の言葉に、達也は自然と新たな疑問がわく。

 自分と和樹はとこかげ荘に越してきて、理人も別の部屋に越してきた。

 ならば文人が今、住んでいる所は―――

「兄貴は3年前から隣の部屋に住んでる。そこへ今日、オレが実家から移ってきた」

 衝撃の事実が発覚した瞬間だった。