「〜のことでお電話しました」が、本当に話したいのは別のことなのだとだんだんわかってくることがあります。
また、お話しているうちに、思いもよらない方向に向かうことも。
そのお電話も、始まりは副作用の対処法についてでした。
相手が体験者だから話しやすかったのか、話はだんだん広がって「がんに効くという健康食品などを親戚に勧められている」という話になりました。
どうしようかという迷いはないようで、相手の気持ちにただただ困っているのです。
「善意って悪意より大変なときありますよね」そんなちょっとひねくれた言葉をお返しすると、「そうなんです!」といきいきとした声!
善は正義、善意には逆らえない、文句を言ったらバチが当たる(笑)そんな気がします。でも、その善意があなたを悩ませているのですよね。
少々過激な会話で本音を語ったあと、彼女はふっといたずらっ子のように「言っちゃった」と言って小さく笑いました。
そう、普段は言えないことでしたね。
「言っちゃった」のためにある、ここはそういう場所なんですよ。
(ピアサポーター ま)