その「がん患者イメージ」はいったいどこから? | ピアサポートよこはま

ピアサポートよこはま

がん患者さんの不安・悩みを、がん体験者がサポートします。

がんについて,患者になってみて初めてわかることがたくさんありました。
患者仲間が言うには,
「抗がん剤って病院のベッドでゲーゲー吐いてると思ってた」
(今は通院が主だし,制吐剤も強力)
「がん患者は,げっそり痩せてて何もできないと思ってた」
(私,ゆるキャラ体型ですけど)
抗がん剤の拒絶や早々の離職が,こんな思い込みからだとしたら,本当に残念です。

そして…究極は「がんになったらおしまいだと思ってた」
確かにがんは厳しい病気です。
でも,現実には完治する方も多いですし,仕事を続ける方もたくさんいらっしゃいます。

このような先入観,いったいどこから来ているのでしょうか。

「昔はそうだった」
確かに30年前は全然事情が違いました。

「テレビドラマとか?」
あ~,ドラマでも報道でも,「壮絶な」でないといけないかのような雰囲気,あります。
取材を受けた患者さんが,「これではインパクトがない」と難色を示されたという話も聞いたことがあります。

普通の患者の姿,「インパクトがない」闘病,
数字は取れないかもしれませんが,この現実もぜひ広く知らせてほしいものです。

がん報道が騒がしいです。
憶測もあれば,誤解を与えるのではと危惧される内容もあります。
一人の患者の状態がすべての人にあてはまるものではないこと,
信頼できる情報源から知識を得ることが大切なこと,
みんながわかってくれるといいのですが。

そして,ご本人とご家族が心穏やかに治療に専念できますように!
背負うのは病気だけで十分です。
 (ピアサポーター ま)

FB0613
(神奈川県開成町のあじさい祭り)