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ピア精神保健福祉士として

ADHD(発達障害の一種)の当事者であり、精神保健福祉士でもあります。当事者性を持つ専門職として、そして、専門性を持つ当事者として、「当事者」と「専門職」の架け橋になっていきたいと思います。

困難から学んだこと②」にも書きましたが、当事者会運営っていうのは、想像以上に難しいものだと私は思います。

 

その理由は第一に、当事者会は列記とした組織であり、集団でもあるからです。

 

なので、集団や組織に対する知識や経験がないと、運営は難しいと思います。


当事者会は、いわゆる「仲良しグループ」とは異なります。

 

第二に、集団や組織以外にも、発達障害の特性に対する理解も必要だからです。

 

発達障害と一言で言っても、その特性は千差万別です。

 

それこそ、アメリカ人、中国人、フランス人、韓国人、ロシア人…etc をまとめて「外国人」と呼ぶような感覚に近いのではないでしょうか。

 

その中で「折り合い」をつけていくことは、本当に本当に難しいと思います。

 

その結果、ネットやSNSで誹謗中傷を受けて炎上しては、当事者会が出来ては消えて…というのを繰り返しています。

 

これは私にも経験があることですが…。

 

なので本当は、当事者会運営者のための「ピアサポーター養成講座」といったようなものがあればいいなと思ってます。

 

といっても、他力本願ばかりではよくないですよね。

 

なので、「つむぎ 発達障害当事者会」の「大人のハッタツ当事者会」の前半のワークショップでは、しばらくは、当事者会運営に必要なことをテーマにあげていこうと思います。

 

てことで、今回はまず、「ADHDを知ること」に主眼をおいて、テーマ設定をいたしました。
http://tsumugi-peer.com/archives/1778

 

 

私が運営に関わる「つむぎ 発達障害当事者会」でもそうですが、茶話会やワークショップ、講演会などを開催するにあたり、多くの事務仕事が発生します。

 

具体的には、部屋取り、金銭管理、アンケートやタイムテーブル等の書類作成、配布物の印刷と整理、メールの送受信、告知分の作成、Webサイトの更新作業などです。

 

1つのイベントを開催するために、実に多くの事務作業が発生します。

 

イベントをより良いものにしようと思えば思うほど、多くの事務作業が発生するのです。

しかし、こうした事務作業というのは縁の下の力持ち的な存在で、その大変さをなかなか人にわかってもらえないケースが多いです。

外部の人ならず、会の内部の人にもなかなか分かってもらえないケースも多いのではないかと感じています。

 

講演者や司会者、ファシリテーターは、比較的に目立つことが多いので、参加者やスタッフからも、「ありがとう」の言葉が届きやすいのですが、どうしても、事務仕事のほうは「ありがとう」の言葉が届きにくいところがありますよね。

 

しかし、イベントの成立には事務作業は絶対に必要です!

 

なので、事務作業を行ってくださっている方々にも、感謝の気持ちを忘れないこと、「ありがとう」の言葉を届けることが大切だと思います。

 

特に、無償のボランティア組織を維持するためには、そうした言葉を掛け合うことは必要不可欠なのではないかと考えます。

 

今日は、月に1回開催される「発達障害のある人のキャリアアップ創出プロジェクト」に参加してきました。

今回は、人事担当の立場からのお話を聞く機会を頂きましたので、思い切って、

「発達障害者の職場開拓と職場定着に必要なことは何か。」

ということについて、質問してみました。

 

これに対しての答えは、
「企業の人事担当はまだまだ発達障害のことを知らない方が多い。
なので、まずは、発達障害そのものを知ってもらうことが必要である。

そしてその上で、発達障害の特性は、個人によりばらつきがあるので、個別の説明が必要である。」
ということでした。

つまり、「発達障害の一般的な説明をしたもの」と「個人の特性を説明したもの」の2種類が必要だということでした。

 

なるほど、勉強になりました。

 

まずは今できることとして、当事者会にて、「発達障害の一般的な説明書」と「自分トリセツ」を作成してみるのもよいかもしれないなと思いました。

それから、もう1つ。

障害者を雇用するメリットとして、法定雇用率を満たすことだけでなく、新たな価値観や発想を生み出したり、業務の棚卸しになることも挙げられる、という話があり、これには感動しました。

 

こうした考えを持ってくださる人事担当者が少しずつ増えていくことを望みます。