役者をやるって決めた時、
自分が舞台の上に立って言葉を発する以上、
言葉に嘘があったらイヤだなーって思ったんだよね。
何の人生経験も積んでない人間が、
舞台上で言葉を発して、人に何かを伝えるって、すごくイヤだったんだよね。
本物の言葉なんて出てこない
って思っちゃったんだよね。
それで、
私は、20代の若僧だし、
人間として色んな経験を積むべきだ
って思った。(←単細胞)
そしたら、
見事に、沢山の苦しいことをいっぱい体験した。
その時は、勿論、分からなかったよ。
そんな散々な人生の真っ只中に、
これは、「私が望んでることなんだ。」なんて、勿論思いもしない。
でも、私の中で、もうどうしようもないくらい最悪の状態になった時、
「あぁ、幸せになりたい」
って思った瞬間があった。
そう思ったときに気がついたの。
私は、今まで幸せになりたい。
なんて思った事がなかったということに。
波瀾万丈な人生が送りたいとは思っていたのかもしれない。
でも、「幸せになりたい」なんて言葉は、全く頭に浮かんだことがなかった。
そこから、
私はみるみる幸せを味わうことになり、
初めて、過去の私を客観視した。
あらゆる惨事は、
私が望んだ事だったと。
逆に
幸せになろうと思ったら、
そう決めるだけで、幸せになれるんだと。
本当に単純だけど、
実はそれだけのことだったんだって。
それでもね。
幸せになりたい
って思った後も、
やっぱり、望んでいない事もたくさん起きるんだ。
そんな時はこう思う。
「今、何でこんな事が起きてるんだろうな~」って。
そうすると、
みんな、
私に何かを教えてくれる為に起きてるのかなと思えてくる。
それを不幸と思うか幸と思うかは、
自分次第。
だから、
「幸も不幸も自分のお望み通り」
って思うんだ。
~ ラスベガスからセドナへ向かう道 ~
愛を込めて
ピーラー・ピロコ