++ 3月1日 ++


 トモの手術日。

 高速道路での事故渋滞に巻き込まれ、いつもの3倍もの時間がかかり、

ちょっぴりヒヤヒヤしました・・・。


 8時過ぎに到着。

 今日は、朝6時の飲水が最後

 術後、麻酔科の先生から指示があるまで、

一切の飲食禁止のトモであります。

 6時に麦茶を飲み、手術着に着替えをさせてもらい、

また寝てしまったとのこと。


 それでも、わたしとパパが病室に入った時には、起きていて、

寂しそうに指しゃぶりをして待っていました。

 姿を確認するなり、

 「ママ~!だっこ~!!」と大騒ぎ。

 落ち着いた頃、「あっ、パパだぁ~」と。(笑)

 よほど寂しかったらしく、大粒の涙をポロポロと、、、

 「ないちゃったねぇ・・・」と言いながら、腫れぼったい目での

お出迎えでした。


 9時半頃睡眠効果のある座薬を入れました。

 30分後には、お座りしていられないほどフラフラ~っと。

 それでも、絶対に寝ようとしないトモ。

 何かを感じ取っているようで、頑張ってました。(苦笑)


 手術室に行くまでの間、

 「トモのあんよ、イタイイタイになっちゃうけど、

 もっと元気なあんよになって、

 上手にはやいはやい!ぐるぐ~るができるようになるから、

 一緒に頑張ろうね!

 パパもママも待っているからね!」

と、何度も言い聞かせ、頑張りエネルギー充電!と、

いっぱい抱っこ抱っこ。

 トモの大好きなカペリートのぬいぐるみ(かぺちゃん)と、

“タオラー”トモの御用達のイチゴの模様のタオル

一緒に持って手術室へ。


 手術室担当の看護師さんに抱っこをお願いしようとしたのですが、

眠くて頭がガクガクしているのに、「いや!」と拒否。

 それでも、しまじろうにはかないませんでした。(苦笑)

 しまじろうにつられるままに、看護師さんに抱っこ。

 ドアの遠いところから、「ママ~!」という声が聞こえてきたのですが、

ここからはトモの頑張りを応援するしかありません。


 トモと別れたのは10時20分頃

 後は、連絡を待つのみ。

 前回の手術のこともあり、伝えられている時間よりもかかることが

予想されるので、あまりヤキモキしないで、待つことができました。

 

 14時10分、病棟から連絡があり、手術室内の部屋へ。

 ここで、手術の結果を聞きました。


 時間がかかったのは、前回の右足同様、2ヶ月の時に受けた手術

(アキレス腱切開術)の影響で、血管や神経が癒着していて、

それを剥がすのに時間を要したとのこと。


 そして、右足同様、腓骨筋腱の長い方、短い方のどちらかが

正常の2割程度の細さしかなく、機能していないとのこと。

 この腓骨筋腱、外側に働く腱なのですが、それに対して、

内側に働く腱、これは正常に存在し、手術前は外:内が1.2:3の力。

 内側に働く腱も伸ばす手術をしたことにより、細くなり、

以前よりも力の均衡がとれているそうです。


 ただし、この2つの腱の力、バスケットボールでターンしたり、

反復横とびをしたりする時の、踏み込みを支える力に影響するらしく、

それは苦手になるだろうとのこと。

 坂道やでこぼこ道も苦手になるでしょうとのことでした。

 かけっこなどの跳躍力に関しては、現在病院で調査中とのこと。

 (トモと同じ手術を行った子が小学校5,6年生になった頃、

足の速さがどうなっているのかを調べているそうですが、

他の子とあまり変わらない結果が出てきているそうです。)


 ちゃんとあんよが出来ればOK、それが基準なので、

運動が苦手だろうが、山登りができなかろうが、

それはあまり問題にならないのでしょうが、

一応そういうことも気になる私たち。(苦笑)
 

 一度、病室に戻り、その後、麻酔がさめたトモを迎えに行ってきました。

 ギャンギャン泣いているのかなぁ・・・と思いきや、

静かに横になっていました。

 もちろん、私たちの姿を見れば、

「だっこ、だっこ!!!」だったのですが。。。

(姿が見えない方が甘えたりしないで、大人しいっていうことが

今回の入院でよく分かりました。苦笑。)

 それでも、「抱っこはお部屋に戻ってからね~。」と言えば、

少しは我慢していられたようです。

 半年前のトモは、立ったりしないように、ベットに縛られてましたから・・・。


 15時頃、病室に戻ってきました。

 

 抱っこ許可が出ていたのですが、足を上にしていた方がよいので

出来るだけ寝た状態をキープすべく、色々説得し(苦笑)、

結局この日は抱っこせず。


 「だっこ、だっこ!」と言うのは、お水を飲みたくて仕方がなく

点滴を見て、それを飲みたい、とりたいという「だっこ!」だというのが

途中から分かったので、後はひたすら誤魔化します。(苦笑)


 「だっこ、だっこ!」

 「ミルク(牛乳のこと)、ちょうらい!」

 「おみず、おみず、のみた~い!」


 かなり根性があるので(笑)、これらを延々と繰り返していました

 もらえるまで諦めなかったです。

 

 1時間半後、フライング気味に看護師さんから麦茶をもらいました。

 100mlくらいあったかなぁ、、、それを一気飲み!

 「もっとちょうらい!」

と繰り返していましたが、次の軽食(おやつ)はさらに30分後じゃないと×。

 それを待つ間、少しは満足したのか、ウトウト・・・と寝ちゃいました。


 17時40分、起きたトモに待っていたおやつ☆

 メロンパン(半分の大きさ)にヨーグルトドリンク。

 もちろんがっついて、落ちているのまで拾って完食。(笑)

 それでも、足りなく、まだ飲みたいというので、

看護師さんのところに、さらに麦茶を飲んでいいのか

聞きに行かされたのであります。。。

 もちろん、笑われました。(苦笑)


 18時20分、お待ちかねの夕ご飯。

 大喜びで、80グラムのご飯はペロリ。

 好き嫌いを言わず、よく食べていました。

 

 18時45分、先生の回診。

 食欲もあり、たまに「あんよいた~い・・・」と言うこともあっても、

まぎれるほどの痛みのようなので、大丈夫そう。

 麻酔科の先生も半年前と同じ先生で、

その時のことを憶えていてくださっていて、結構痛さに強いこと、

麻酔との相性もよいことも分っていたので、

今回も、手術直後の薬だけで、痛み止め等なくても大丈夫とのことでした。


 それから、心配していたのがトモの左手

 左手の血管が確保され、そこから明日の朝まで点滴がおくられることに

なっていたのですが、トモのねんねのお供の左手の親指。

 これを期に指しゃぶり卒業を狙ったのですが、

この日は、右手の親指と人差し指で代用。(苦笑)

 

 左手親指は、あまりにも吸う力が強いのと、風があたってしまったので

パックリと割れてしまい、色んな看護師さんから「指、どうしたの~?」と

聞かれるほどの症状に・・・。

 点滴用のカバーをしてもらって、少し休ませてあげないと

かわいそうなので、いい機会。

 (おかげで、少しマシになって退院できました♪)


 「抱っこしてもらっていないと置いていかれる!」と理解済みのトモ。

 抱っこ要求が激しかったのですが、「あしたねぇ・・・、またねぇ・・・」

薬に後押しされた眠気には勝てず、“ねんね対決”今日で2勝目でした