アザには、赤アザ青アザ茶アザ黒アザがあり、
娘のアザは赤アザです。


赤アザにもいくつか種類があって、
苺状血管腫・サーモンパッチ・単純性血管腫・ウンナ母斑があるのですが、
娘は顔、うなじ、背中にサーモンパッチ・単純性血管腫・ウンナ母斑の3種類のアザがあります。



口元に4cm四方の単純性血管腫。

うなじにウンナ母斑。

片方の瞼と額にサーモンパッチ。

鼻の下と小鼻に5mm四方の単純性血管腫。

背中に3mm四方の単純性血管腫。



産まれてすぐ顔を見た瞬間、
嬉しい!とか感動!といった感情の前に、
顔のアザにひどく動揺しました。



その時は、先生も看護師さんもアザについては何も言わなかったので、
産まれたての赤ちゃんにはよくあることなのかな?時期に消えるのかな?と思い、その場では私も何も聞きませんでした。



病室に戻って落ち着いた頃、
部屋に連れて来られた娘は、やはり顔に赤黒いアザがあり、産まれたてと比べると肌の色が落ち着いた分、アザが目立ちました。

小児科の先生に聞いたところ、
詳しい検査をしてみないと何とも言えないけど、血管腫の一種でしょう〜とのことでした。




血管腫?
え?なにそれ?
消えるのよね??



頭の中はハテナでいっぱいぐすん



アザの種類を特定するため、
眼科受診と脳のMRIを撮り、詳しく検査することになりました。


娘のアザは口元にあり、目にはかかっていないのですが、
目にかかっていると、
スタージウェーバー症候群の疑いがあり、
その場合、緑内障や脳の異常を併発していることがあり、てんかんを起こす可能性も高いと言われています。



眼科と脳神経外科で検査してもらいましたが、
いずれも結果は陰性で、
娘のアザは先述の通り、『単純性血管腫』と診断されました。




単純性血管腫は、毛細血管奇形と呼ばれることもあります。
皮膚の中で毛細血管が異常に増加したことが原因で皮膚表面から赤く見えると言われており、自然に消えることはありません。


成長とともに皮膚が厚くなり、薄くなったように見えることもありますが、同じく成長とともにアザが大きくなる可能性もあります。



単純性血管腫は、アザ自体が痛みを伴ったり、
何か他の病気の予兆ということもないので、
アザの場所によっては積極的な治療を行わない場合もあります。


娘の場合、口元と背中に単純性血管腫(以下、血管腫と呼びます)がありますが、
背中は普段見えない位置であることと、アザの大きさも3mm四方と小さいため、経過観察となりました。

それに対し、口元の血管腫は、4cm四方と大きく、また常に見える場所であることから、
レーザー治療をしていくことになりました。



赤色を吸収する色素レーザーをあてる治療です。



血管腫の病変となる血管の異常が、皮膚の中のどの深さで、どの程度の量で発生しているのかは
人それぞれ異なり、
レーザーを当てる前に判断することはできません。

なので、実際に浅く弱い値からレーザー当ててみて、反応の良い値を探るということになります。


娘はオペ室に入って一番最初に当てた値では反応が今ひとつで、
二番目に当てた値で反応が良かったので、その値で全体に照射したとのことでした。




単純性血管腫は、新生児の約1.5%に発生すると言われています。


そのうちの40%弱の人が、レーザー治療によって、アザを消失させることに成功しています。


新生児の約1.5%って、一学年に1人〜2人いるってことですよね?
結構多いなという印象を受けたのですが、じゃあ実際に周りにいたか?と言うと、
私の周りには目に見える範囲で血管腫のある子はいませんでした。


今さまざまなSNSで友達がアップしている子供の成長を見ることができますが、やはり血管腫のある子供は見当たりません。



なので、まさか自分の子供がそういう状態で産まれてくるとは夢にも思いませんでした。



五体満足で産まれてきてくれたのだから、それで十分じゃないかと思う人もいらっしゃるかもしれません。



確かに産まれるまでは、私もそう思っていました。



でも、やっぱり自分の子供には、虫刺され一つ作りたくないと思ってしまうものです。


ましてや、顔にアザなんて…



そう思うのは贅沢なのでしょうか?