【風媒花】

風のなかだちで受粉じゅふんする花。

先日のテレビで見かけてからというもの、

循環について考えることも多くなった。


私の嫌いなパレード、祭り、

ほら!みんなでさ!ではないやつ。

あっちやこっちやに均一化されない花粉が、

飛んでいく。理想だよ、理想!

これでも婚活カウンセラーをしていたわけで、

祭り。的なものは、そこへ入れば、ちゃんと出来なくはないのだけど、

プライベートではとんとダメだ。疲れる。


みんなで同じことを。にどうも違和感を感じてしまう、、、同じ花粉ばっかり。みたいな世界が好きではない。


ポジティブな花粉。が、

あれこれと飛んでいく世界が理想なのだけど、

疲れている時、それは少しだけ痛い。

けれど、そんな痛みを忘れない花粉があれば、

どこかの心に着地しないのかな。なんて、

そんなことを思う夜。


今日は東ヨコの少年少女達が、

寂しさから、事件に巻き込まれていく、

そんなニュースを見てせつなくなる。

寂しさ。が耐えきれない年代。

それは自分も通ってきた道なので、

わからなくはないけれど、なんともせつない。


自分は音楽が好きだったり、絵が好きだったり、

好きなものがある。

でも、ない場合もあるんだ、、絶対に。

途方に暮れてる心は沢山ある。


花粉たち。は、頑張らないといけない。


あちこちに、沢山の心がある。

私はそんなことをとても考えてしまう。

途方に暮れてる心を見逃すから、

こんな時代になってるんだろう、、、


芸術の小森。作り中の私、

佐野元春、中島みゆき、宮沢和史、

ミヤはまだベーベーなくらい若いけれど、

この大御所様達の凄さを最近実感している。


中島みゆきさんの初期からのアルバムのダイジェストのようなYouTubeがあって、

そのほとんどを歌える。

なんと言っても、私は小学3年からのファン。


まぁ暗い。心はあげるあの人にあげる。

せめて私は命が欲しい。殺しちゃうやつだ。

100年経っても私は死ねない。私を埋める場所などないから。


ここまで暗いと逆に落ち着くんだ、私は。


希望、夢、平和、

勿論大切だし、私はそこを見てる。


けれど、救いようのないほどの痛みを言葉で音楽で受け取ることで、開き直れるんだと思う。

無駄に希望が痛い時がある。

途方に暮れるんだ、、、、、


夜は暗い。


そのことをちゃんとわからせてくれる。


いつからだろう。

夜でさえ、ギラギラして人といないといけないほどの気配のざわめきが当たり前になったのは。


夜は暗いんだ。本来は。


1人だね、なんて言葉もないシンとした静けさの中で、暗闇や宵闇が、シンとした友人になる、

そんな瞬間が少なすぎる。

それを避ければ避けるほど、弱くもなる。


中島みゆきさんは本当に芸術に相応しい。

暗い暗いと人は言うけれど、

暗い夜が書ける芸術家。

暗さの中に裸電球を灯せる芸術家。


ほとほと感心した今日の夜である。、


佐野元春さんは人間を描ける芸術家。

宮沢氏は琉球だとか愛だとか生きるパワーみたいなものが上手な芸術家。この人の場合は、

ちょっとナチュラル思考なような、、、


この風媒花は、花は小さくて、美しい花弁かべんやみつ腺せんもなく,よいにおいもない。花粉かふんの量りょうは多く,ねばりけがなく,さらさらして風にとびやすいらしい。


中島みゆきさんの『倶に』私の好きな曲だ。

こんな歌が花粉になって、

あちこちに飛べばいいのに。


手すりのない橋を 全力で走る

怖(こわ)いのは 足元の深い峡谷を見るせいだ

透きとおった道を 全力で走る

硝子(ガラス)かも 氷かも 疑いが足をすくませる。倶(とも)に走りだそう 

過ぎた日々の峡谷を のぞき込むヒマはもうない


身代(みがわ)りは要(い)らない 背負わなくてもいい 手を引いてこちらへと 示してほしいわけでもない 君は走っている ぜったい走ってる


ともに走り出そう。


私は凡人だから、

誰かの夢にはなり得ない。

せいぜい息子が、真面目に働いてきたよ、、

と感じる程度だろう。


花粉を飛ばすことが出来うる人達、

例えば、私の作成中の芸術の小森。の人達。


どんな花粉を飛ばすだろうか。


花には興味はない。

花粉が大切だ、絶対に。

そんな風に思う。


寂しさから若い時代に迷子になる子供達。

なんて辛い景色だろう、、、


刺激だけをばら撒くことが全てじゃないだろう?


私は中島みゆきさんを聴くと、

いつもそう感じてしまう。


風は北向き、心の中は。

朝も夜中もいつだって吹雪。

だけど死ぬまで春の服を着るよ。

そうさ、寒いと逃げ出してしまうものね、

みんなそうさ。


はなっから、他人をあてにしないで、

春の服を着る人間の覚悟だ。


私はそんな歌を若い時から聴いてきたせいか、

やたら図太い。

泣いてもわめいても、そうは簡単にへこたれない。


花粉の大切さ。時代に舞え!と願ってしまう。


芸術の小森。

すっごい詩人でものすごい重厚感で、

カスタネット片手にウィスキー飲みながら。


みたいな人出てこないかなぁ。

そんな人も入れたいのになぁ。


素晴らしい花粉が、

さまざまな角度で、舞い降りる世界。

素晴らしいんだけどなぁ。

理想である。