今年は朱鷺を見に行こうと考えている。

絶滅危惧種だったこの鳥も、

今は繁殖が少しずつ成功していると聞く。

この鳥を驚かせたり怖がらせたりしないように、

大切に繁殖をと願う人々がいる。


それはそうと、

私にとっての朱鷺は宮沢さんだ。

あのTHE BOOMの宮沢さん島唄さん。

昔はミクスチャーに音楽を聞きかじっていた私は、すっかりやめてしまって、

朱鷺すなわち宮沢さん、、しか本当は聴きたくないと頑なにしていたけれど、それはそれで飽きるか、、、と佐野元春さんという天才を混ぜて、

音楽を楽しんでいる。


近所の人も会社の人も業界の諸々も、

すっかり関わらない、関わらせないと、

頑なに生きている。

沖縄の島たちが、本当に酷い歴史の上、

耐え抜いてきた過去、、、、、

そんなことを勉強しているうちに、

何も沖縄が負担を強いられてきたのは、

アメリカや本土だけでもないように思えてきた。

おそらく、あの混迷の中、

島の中であっても、同じ沖縄の中でも、

歴史に残らずとも、沢山の痛みはあったはずだ。

人間同士の混沌としたドロドロした感情。

ないわけがない。

押さえ込まれるもの、泣く泣くそれを受け入れたもの。地獄絵図だろ、、、それは、、、

なんて色々な事を考える。

幼い赤ん坊を抱えた母親は敵に見つかるから、

泣かすな!と自らの手で赤子を殺す。

そんな歴史を知らない人間はさすがにいないだろうけれど、同じ位置にいても、

そんなものだと思う。


というわけで、

誰もかれも、関わらせない、関わらない。

2度と。と静かに自分の世界をあたためていく。

お見守りも勿論させない。


それはそうと、朱鷺の宮沢さん。

もう良いご年齢だ。

私はあの人に限りなく理想に近い脳みそを、

いつも感じてしまう。

浮かれポンチキじゃない感じがいい。

冷静な所がいい。


この国のエンタメの多くは、

ノリで形成されていて、

楽しければ儲かればそれでいい。

そんな風潮なのがまずは気に入らない。

商売ですもんねぇ、、、とは思うけれど、

そんなものに飲み込まれたくないのだ。

そんな軽々しいものに例えば飲み込まれる私は確実に安くなる。そんな感じ。

沖縄。という島がマジゴルフ楽しくて遊べて海綺麗でパーティーにぴったりー。なんて、

頭の悪そうな男や女に言われて、大切なことが踏みつけられていく感じと似てる。


一番大切なものを、

あたたかくお見守り出来るこの幸せ。


そんなことが昔は出来なかった。

なんだか言うのも恥ずかしいシャイさがあった。

この年齢にもなれば、

大切なものは大切だ、何が悪い、、、と、

ちゃんと言えるようになって、

非常に清々しい。黙ってるとわかんないもんね。

そんな風になってしまった。

恥じらい。が、なくなっている時点で、

もう終わってるな、、、と思うけれど、

メロドラマが成立する相手じゃないから、

まぁいいではないか、、、となっている。


みんな大切ですよ、、、、、

そんなわけはない。

大切なものは私にしてみたら、

会うことない人でも1人だけだ。

特に理由はない。


けれど、その人が大変お世話になった全てについては、ありがとうございました。と、

何故だか言いたくもなる。

ズルズルお世話はしなくていいです。と、

代わりに言ってあげたい。

そんなの負担にしかならない。

大人なのに。


それはそうと、

そうは言っても、消費者なのだけど、

まだ学生だった頃、

駅前でお腹の肉を女につままれて、

『あなた!こんな贅肉でいいと本当に思ってます?』とキャッチにあったことがある。


ものすごい商売のやり方である。

あの時は若かかったから、

ただ怖くて躊躇してうろたえた。

うっかりその痩身商売を受け入れる所だった。


今なら言える。

『消費者は選ぶ商品は自由なはずですけど、そのような売り方を推奨してらっしゃるなら、失礼ですよね?上の人とお話させてもらえますか?消費者センターに訴えますよ』


大人になると知恵と度胸がついて、

非常に良い。


若いということは、

シャイであるからこその繊細なカラーもあり、

沢山のことを知らないからこその、

不安定なドラマも生まれやすい。


おかげさまで、

ドラマも生みたくないご年齢である。


しっかり戦って、しっかり歩いて、

そして利用されないように、

最大限に頑張る。

近所の人間、会社の人間が、

パワーバランスの扱い方を間違えて、

それはパワハラだろ、、、すら、

見抜いていける。


朱鷺という鳥は、

本当に美しい。

季節で羽の色すら変化する。


良い活動をしている芸術家が、

やっぱり私には1人だった。

そんなところだ。


世界中に島唄が認知されたらいいなぁ。

なんて、最近はそんなこともぼんやり思うけれど、まぁ、叶わぬ夢だろう、、、、、


美しい朱鷺がこの国の空をジャンジャン飛べたら、きっとこの国の素晴らしさは、

少しだけならまた上がるのかな、、、、、