最初の主人に連絡しようと思っている。


長い時間、お互いに1人だ。

よりを戻す。とは違う。

今更、人と生きるつもりはないし、

向こうもそうだろう。


この長い人生の中、

充分すぎるほど、旅をしたと思う。


正直疲れたんだろう、、、、、


分かり合える人間がいてほしいと思った。


離婚してから、それなりに出会い、

それなりに付き合い、時には寝て、

なかなかの人生だったけれど、


誰とも分かり合える気がしなくて、

結局、自分から別れる。

そんなことばかりだった。


長くいたいと思わないのだ。

誰であっても。

もうそろそろ一年だしな、、、で、

別れたくなってしまう。


最初の主人はそうではなかった。

楽ちんだった。

そこが大きいんだろう。


息子のことを話したい。


再婚しようと試みた時期、

私の息子は私の息子であって、

勿論、相手にはめちゃめちゃ他人である。

かわいいわけがない。

そんな風に感じるセンサーだけは発達しているから、この人とうまくいっても、

うちの息子のことは、ずっと蚊帳の外だな。

そんな風に感じてしまうと、

心なんてその人に行くわけがなく、

あっけなく捨ててしまう。


外人ははなっから自由人だから、

気楽だった。

私にも息子にもドライな感じが、

逆に楽だったけれど、

これを日本人にされたら腹が立つから不思議である。


最初の主人は、

いまだに息子に誕生日おめでとうなんて、

メールをよこしてくる。

そりゃそうか。本当の息子なんだから。


なんだかんだで、私ががんばりすぎておかしなことになる個性を一番知っているのも彼である。


より戻していく夫婦はいるけれど、


私のはそういうのじゃない。


分かり合える人間と通じていたいんだ、、

きっとそうだろう。


この年齢で、分かり合えるまで持っていける体力も気力も正直ない。


私が私でいられる相手が、

実は限りなく少なくて、


いつも、戦っている気すらする。


相手が戦いを挑んでいなくても、

こっちが、こうくるか?なんて、

身構えている以上、その関係は健全ではなく、

私は誰の前でも、ある意味営業マンだ。


人生の旅の果て。


最初の主人に連絡して会うわけだけど、


随分な回り道したなぁ、、、、


それが分かり合える人間関係だとしても、


どえらい旅だったな、、、、


最近はそんな気持ちである。


けれど、歩かなかったら見えなかったものばかり。いいも悪いも、歩かなかったら、

見えなかった景色たち。


そのぶん、人生は豊かだったと、

言い切りたいものである。