小児科専門医・アレルギー専門医
8歳・6歳・2歳の子育て中
pedsmamaです。
大豆アレルギー
今日は節分。
皆さん豆まきはされましたか?
豆関連で本日は大豆アレルギーの話題です。
外来でよく『他の豆は食べられますか?』と聞かれるため、まとめておきますね。
大豆と同じ物
- 黄大豆(いわゆる普通の大豆)
- 枝豆(大豆の若い頃)→ずんだ
- 黒豆(黒大豆)
- 大豆もやし
小豆、いんげん豆、えんどう豆、ひよこ豆、そら豆などの他の豆は別の植物のため、基本的には大丈夫です。
ただ、同じ豆類として似ている部分もあるため、交差反応が起こり、アレルギーを合併する場合があります。
ちなみに…
えんどう豆=さやえんどう、スナップエンドウ、グリーンピース、うぐいす豆
いんげん豆=さやいんげん、金時豆、白いんげん(白あんに使用)、レッドキドニー
緑豆=緑豆もやし、春雨
ウラド豆=ブラックマッペもやし
だそうです。
大豆よりは少ないですが、アレルギーの方はいます。
大豆の主な加工品
豆乳、豆腐、油揚げ、きな粉、高野豆腐、おから、納豆、醤油、味噌
などがあります。
納豆・醤油・味噌は発酵によりタンパク質の形が変わるため、大豆アレルギーの方でも食べられることがほとんどです。
(特殊な形ですが、納豆アレルギーの方もいます)
味噌・醤油を食べると口の周りが赤くなる場合、塩分による刺激のことがよくあるので、ワセリンなどで保護して赤くならないか見てみると良いと思います。
血液検査が陽性の場合
大豆の特異的IgEが陽性でも、実際に症状がある割合は10-18%と報告されているので、血液検査だけでの診断は難しいです。
食物負荷試験での確認をお勧めします。
(食物アレルギー診療ガイドライン2021より)
参考になれば幸いです