小児科専門医・アレルギー専門医
8歳・7歳・2歳の子育て中
pedsmamaです。
生活管理指導表の準備
保育園の入園が決定された方
小学校が決まられた方
おめでとうございます
これからの時期、物品や書類の準備で忙しくなりますね
アレルギー外来も忙しくなります。
新入園・入学のため食物アレルギーの現状把握を希望する方や、普段は積極的な治療はせず除去対応の方が、検査や生活管理指導表のため受診されるからです。
『アレルギー疾患生活管理指導表』は、アレルギーのため園や学校で対応が必要なお子さんの情報を病院・保護者・学校の間で整理・共有する書類です。
↑厚生労働省のHPより。こういう書類です。
アレルギーっ子の入園・入学前手続きの概要を以下にまとめます。
①生活管理指導表をゲットする
就学前健診、または保育園との面談の際に、アレルギーがある旨を伝えると、生活管理指導表や保護者連絡票が渡されます。
たまに、自身でダウンロードしてくださいと言われることがあります。
病院側が文書ソフトで発行している場合もあります。
②医師に指導表を書いてもらう
アレルギーでかかりつけの医師に、除去などの対応が必要か確認して、書類を記入してもらいます。(書類代がかかります)
お子さんの安全を守るための書類なので、お子さんの現状をわかっている医師に書いてもらうことが大切です。
症状が出た時の対応についても確認して、必要なら頓用薬の処方をしてもらいます。
入園・就学前に食物負荷試験をしたい場合は、早めに相談してくださいね。(すぐに解除できる訳ではありません)
③書類の提出・細かい相談
多くの場合、入園・入学前に栄養士さんや担任の先生と話す機会が設けられているため、話し合いをします。
アレルギーのある食品については、基本的には完全除去か通常量出すかの二択です。
食べられる量に合わせて細かく対応することは誤食や症状出現の危険を伴うため、推奨されていません。
除去解除が不安な時は
新生活が始まると、疲れやストレスで、アレルギー症状が出やすくなります。
解除が心配な方は、1学期のお子さんの様子を見てからでも良いと思います。
年度途中でも解除は可能なことが多いです
皆と同じものを食べさせてあげたいのが親心ですが…
低学年の子は友達とメニューが異なることを意外と気にしませんし(気にする子もいます)、保育園児は先生と少人数で食べられて良いと思ってたりします
不必要な除去は良くないですが、不安やリスクを押して解除を焦る必要はないですよ。
参考になれば幸いです