小児科専門医・アレルギー専門医
8歳・6歳・2歳の子育て中
pedsmamaです。 

 

ナッツアレルギーの研究

イスラエルで、ナッツアレルギーについての研究が進められています。


その研究の名前が

NUT Co Reactivity - ACquiring Knowledge for Elimination Recommendations (NUT CRACKER Study)

日本語に訳すと『くるみ割り』研究

愛称を付けた方、上手いなぁ…照れ

(うまいこと言えた!って思うのかなぁ)



ナッツアレルギーの診断・治療についてのデータを集めて解析している研究なのですが…


最初の論文が2018年。

その後もいくつかの論文が出ています。


最近出た論文は、カシューナッツの経口免疫療法(アレルギーの原因食物の食べる量を増やしながら、もともと症状が出るラインを超えて食べられるようになることを目指す治療。研究段階の治療なので専門外の医師には勧められない。)について。


https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/all.15212


カシューナッツの経口免疫療法を受けた50人の患者さんのうち、44人(88%)が4000mgのカシューナッツ蛋白を食べられるようになった。

(対照の完全除去した15名では0%)

という結果でしたニコニコ


さらに、

ピスタチオに交差反応があった方35名が全員

クルミに交差反応があった方8名中4名

が脱感作(反応しなくなること)したというのです。



1種類のナッツを食べられるようにすると、他もも食べられるようになるかもしれない…?

まだ規模が小さいデータですが、もっと大きいデータが出てくることに期待が高まりますねラブラブ


くるみ割りといえば…

毎年、年末年始に行われる松山バレエ団の子どもOKのくるみ割り人形バレエ公演。

我が子と見たい…と思いつつ、気づいたら満席、ということが多く、なかなかご縁がありません汗


いつか見に行きたいなぁ…照れ