小児科専門医・アレルギー専門医
8歳・6歳・2歳の子育て中
pedsmamaです。 

 

  生活管理指導表の準備

ほとんどの方が保育園の入園申請や小学校の就学前健診を済ませた頃だと思います。

たくさんの書類と手続きお疲れさまでしたニコニコ


アレルギー外来にも来年度の生活管理指導表を持参する方が増えてきました。


給食のある保育園・学校では、お子さんが安全に給食を食べられるように、注意が必要です。


アレルギーがあり給食で対応が必要なお子さんの情報を病院・保護者・学校の間で整理・共有するための『生活管理指導表』という書類があります。

↑厚生労働省のHPより。こういう書類です。


入園・入学前のアレルギーっ子の手続きについて、概要をまとめておきます。


①生活管理指導表を手に入れる

就学前健診、または保育園との面談の際に、アレルギーがある旨を伝えると、生活管理指導表や保護者からの連絡票が渡されます。

時々、自身でダウンロードしてくださいと言われることがあります。

病院側が文書ソフトで発行している場合もあります。


②医師に指導表を書いてもらう

アレルギーでかかりつけの医師に、除去などの対応が必要か確認して、書類を記入してもらいます。(書類代がかかります)

お子さんの安全を守るための書類なので、お子さんの現状をわかっている医師に書いてもらうことが大切です。

症状が出た時の対応についても確認して、必要なら頓用のお薬の処方をしてもらいます。

入園・就学前に食物負荷試験を希望する場合は、早めのご相談をお勧めします。(検査が陰性でもすぐに解除できる訳ではありません)


③書類の提出・細かい相談

多くの場合、入園・入学前に栄養士さんや担任の先生と話す機会が設けられているため、その際に書類を提出し、対応について話し合います。

アレルギーのある食品については、基本的には完全除去か通常量出すかの二択です。

食べられる量に合わせて細かく対応することは誤食や症状出現の危険を伴うため、推奨されていません。


新生活が始まると、疲れやストレスで、アレルギー症状が出やすくなります。

除去するか悩んでいる方は、最初の学期のお子さんの様子を見てから解除してもらっても良いかと思います。


皆と同じものを食べさせてあげたい気持ちが親心ですが、低学年のお子さんは意外と他の子どもたちとメニューが異なることを気にしませんし(気にする子もいます)、保育園児は先生と少人数で食べられて良いと思っている場合もあります。


不必要な除去は子どもにも対応する学校の先生にも良くないですが、不安やリスクを押して解除を焦る必要はないと思います。


ちなみに…

喘息、アトピー、鼻炎も学校で対応が必要な場合のみ記載が必要です。

それぞれ診てもらっている先生に書いてもらってくださいね。


参考になれば幸いですニコニコ