因島建造船 3大事故
設計時代を含めて ほぼ 同時期に 大きな事故が 3つ 起こった 記す
LPG 10雄洋丸、 陽邦丸、 OBO ノルウェイ向け の 3件
1.第十 雄洋丸 5万7000トン LPG船 雄洋海運
東京湾衝突 野島沖 沈没
東京湾で 他船と衝突し 爆発炎上 多数の死傷者
鎮火せず 外海に曳航し 魚雷を多数発射して ようやく沈没
第十 雄洋丸は 垂直サイドタンク 構造であり 防熱した LPGタンク
外壁を入れると 3重になっており 自衛隊艦艇からの 魚雷では 簡単に
LPG タンク壁に 到達できなっかた
造船部で 毎日 「・・・まだか、まだか・・・」と 魚雷での 沈没を
待つ声が 続いた・・・・これを 覚えている
丈夫な LPG船 であった。
2.陽邦丸 事件 8万トン タンカー 飯野海運
インド洋航行中 右舷 サイド バラストタンクに 突然巨大な穴開口
インドで 緊急補強工事を実施し 因島ドック帰還 検査 補修
原因は NK(日本海事協会)承認 に関わらず
設計 施工不良 と 海難審判 は 裁定
私は 因島のドック 入居後 設計部員多数とともに
衝突物の塗料など 痕跡探しのため タンク内を つぶさに検証したが
何も発見できなかった のを よく覚えている
我々としては 原因不明 が 社内評価 だった
3.OBO JACOB MARUMUROS
鉱石 バラ済み 原油 輸送船
ヤコブ マルムロス
ポルトガル 沖 で 爆発 原油該当 全 6 ハッチカバー 落水
奇数ホールド(1,3,5,7,9,11 6HOLDS)積載の
原油をロッテルダムで 下ろし後 同沖で 連続爆発
特に №.11 Hatch cover は 居住区を超えて 落水したと予想した
後部の プールに 接触した後が 残っていた
爆発力を 推定するのに 位置のエネルギーで 計算した
造船部 船装 工程係長 浅海さんが 現地に 派遣急行し
ポルトガル リスボン リスナベ造船所に入渠し 修理
これを 機縁として この後 浅海さんが 義兄になる
この頃 冬の 千葉 野島崎 沖で 数々の 大型船が 破損沈没事故が
起こり 日本造船業 技術力 再構築 の動きが 起こった
2024.04.01 pedra-oishi