接水振動    清水タンク 壁の亀裂

 

船には 清水タンク と ドリンキング(飲用)タンク が 製造、供給、維持管

上から 機関室に配置 されていた 下図 上部

 

現在は 船尾 APT (プロペラの回転摩擦熱を冷却用 と バラスト用の 船尾

 

タンク) の上部 両舷に 配置 下図

 

 

清水は 管内で錆が発生しては困る 冷却系 清掃 風呂(過去は海水)など 飲用

 

(drinking water)は字の通りで 殺菌レベルが変わる 飲用水 の 2種

 

(船内で 清水製造装置で 海水から製造供給)

 

この タンク壁に 亀裂が入り 機関室に 漏洩する 事故が 多発 していた

 

この解析を 接水振動を考察して 解析した

 

 

接水すると 接する水が 付加質量( added mass ) となり 壁の固有振動数が

 

下がり 振動しやすくなる という 洞察をもとに 防撓版の 有効幅梁の

 

水圧強度、振動強度 を 併せて  

 

過去船の事故例を調べ 事故タンク壁をプロットし その強度を 上げて

 

数値化して 一覧グラフにして 設計者 誰でも チェックできるようにした

 

これを 指導していただき 標準化したのが  下記 高瀬主事

 

 

 

高瀬 外士 (たかせ そとし)主事   九大造船  

 

私を指導していただき   この問題に一緒に取り組み

設計標準を つくり 後日   タンク配置を変える 遠因 となった  

 

 明るい 朗らかな人 だった

 

よく覚えているのは 飲酒時の唄 「・・50円玉だと拾ってみたら、ビール瓶のフタだった・・」「・・インドの唄・・」

いつも ひじの部分が 鉛筆の黒で ひどく汚れた 作業服着用

 

現場には 船殻のみならず 艤装にも ファン が多くいた

 

酒も 多く指導していただいた

 

井上係長、小生、高瀬主事

 楽しかった

 ソフトボールで

 

 

高瀬さんは 日立造船後 経営コンサルタントの道に入られ 兵庫 川西で

 

黄泉の道に 旅立たれた  多くを 指導いただいた 造船屋だった

 

 

LPG 船での 実 補修作業 経験

 

因島 建造の LPG船が 航海中 この壁に亀裂が入り 機関室内に 漏洩しているという 事故の 急遽 補修要請が 船主から 入り

 

現場の 作業長 作業員 を引き連れて 予め 材料手配を依頼した元 因島の

 

造船部長 当時 堺工場の 石井 章ら(あきら 草冠に重)造船部長 に 援助い

 

ただき 堺のLPG基地から 千葉基地まで 夜通し海上の 補修作業を実施した経験

 

がある    接水振動に 関りがあった

 

 

 石井さん

 

石井さんは 因島 堺の造船部長、 取締役 因島工場長、 内海造船社長    

 

のあと 大阪の自宅で亡くなった  多くを学んだ 

 

 

現場で よく 私を 呼んでくれ いろいろ説明を求められた  

 

 

工場改変時は 多くの予算を認可していただき 改変した

 

記憶に残る 造船の 指導者だった

 

 

 

接水振動計算の 実情 (便覧より)

 

 船台 表で 野村と

 

 

今は 週 2回 行く  プールで 付加質量 水との 闘いを続けている

 

 

誤謬 訂正 前号  初任給年  昭和42年 1976(誤) 1967(正)

 

   2024.03.31    pedra-oishi