― 小児科医が伝える「脱水を防ぐ」ための正しい対応 ―
こんにちは、小児科・救急科専門医で二児の父です。
ここ最近、クリニックではおう吐や下痢で来院するお子さんがぐっと増えています。
いわゆる「夏風邪の胃腸炎」が、いま流行しています。
今回は、保護者の方が知っておきたい
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胃腸炎の原因
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最も注意すべき「脱水」のリスク
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自宅でできるケア=ORT(経口補水療法)
について、わかりやすくまとめました。
🦠 胃腸炎の原因は「ウイルス」が多い
子どもの胃腸炎の多くは、ウイルス感染が原因です。
夏に多いのは以下のウイルス:
| ウイルス名 | 特徴 |
|---|---|
| アデノウイルス | 高熱と下痢、目の充血や咽頭炎も |
| ノロウイルス(夏にも出現) | 吐き気・嘔吐がメイン、感染力が非常に強い |
| エンテロウイルス | 手足口病やヘルパンギーナの原因にも |
👶 乳幼児は免疫が未発達なため、感染しやすく、症状が重くなることもあります。
⚠️ 一番怖いのは「脱水」です
胃腸炎そのものはウイルス性であれば自然に治癒します。
もっとも危険なのは、おう吐・下痢による水分と電解質の喪失=脱水症です。
🚩脱水のサイン
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おしっこの回数が減る(半日以上なし)
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唇や口の中が乾いている
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ぐったりして元気がない
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泣いても涙が出ない
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手足が冷たい
これらの症状があるときは、脱水が進行している可能性があり、要注意です!
💧ORT(経口補水療法)ってなに?
ORT(Oral Rehydration Therapy)=経口補水療法とは、
水分と電解質(塩分)をバランスよく含んだ液体を、口からこまめに摂取する方法です。
🔹ORTに使える飲み物
| 飲み物 | 推奨度 | ポイント |
|---|---|---|
| 経口補水液(OS-1など) | ◎ | 嘔吐・下痢時に最適。ナトリウムとブドウ糖の比率が絶妙 |
| 薄めたイオン飲料(2〜3倍) | ○ | 子どもが飲みやすいが、糖分多めには注意 |
| 白湯・麦茶 | △ | 水分補給には良いが、電解質は補えない |
| 牛乳・ジュース | × | 胃腸に刺激になることがあり避ける |
✅ORTのやり方のコツ
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嘔吐直後は30分〜1時間ほど空けてからスタート
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スプーン1杯(5ml)ずつ、1~2分おきに少量ずつ与える
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飲めているようなら徐々に量を増やす
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無理に飲ませない、少量ずつ根気強くがポイント!
🏥受診の目安は?
| 症状 | 自宅で様子見 | 医療機関へ相談・受診 |
|---|---|---|
| 軽い下痢だけ | ○ | ✕ |
| 数回の嘔吐のみ | △(水分とれていればOK) | 嘔吐が続く・飲めないなら受診 |
| おしっこが出ない | ✕ | ○ |
| 高熱・ぐったり | ✕ | ○ |
| 血便・黒色便 | ✕ | ○ |
👨⚕️小児科医からのメッセージ
夏場の胃腸炎は決して珍しくありませんが、脱水になると一気に重症化してしまいます。
「無理に食べさせなくてもいい。でも、水分だけはしっかり」
これが鉄則です。
迷ったときは、遠慮せず小児科にご相談くださいね。