歯が真っ黒になる、むし歯の進行止めを塗った。
というお話、きいたことがあるかた、いらっしゃるのではないでしょうか。
このお薬、サホライド(フッ化ジアミン銀)という名前です。
実はわたくし、このお薬は前時代の遺物で、もう日本では殆ど使われていない、と学生の頃には思っていました。
いえいえ、まだまだ健在です。
むし歯って、真っ黒!!!
というイメージがありますが、真っ黒なむし歯には、実はこのお薬が塗られているのです。
本当のむし歯の色は、白く濁った色~黄色~茶色です。
歯の内側で進行すると、ちょっと内側が黒っぽく透けて見えたりします。
サホライドは、黒くなってしまうため、基本的には乳歯にしか用いません。
そして、教科書では臼歯(奥歯)に使うと書いてあったような、なかったような気がしますが、実際には前歯にもよく塗られています。
このお薬、予防の薬ではなく、進行止めです。
作用機序は置いておいて、このお薬を使うと、小さい虫歯であれば、進行は止まるので、塗ってから毎日毎日黒光りするまでしっかり磨けば、そこからは進行しません。
しかし。
歯髄(歯の中にある神経と血管の固まり)の近くまで進行したような大きなむし歯に塗ってしまうと、神経を残すのが難しくなります。
(とっても強いお薬なので、神経がお薬に負けて炎症を起こすことがあります。)
もしくは、「進行しないんでしょ~」と安心して、歯磨きをせずに、また甘~い生活を続けていると、やっぱり神経を残せなくなります。
サホライドを塗った後は、ハミガキをしっかりして下さいね~。