こんにちはpedcardです。

 

この週末は日本循環器学会 第152回東海・第137回北陸合同地方会に参加してきました。

 

いい天気で地下鉄からの道も気持ちよかったです。

今日は発表なしなので、気楽に勉強してきました。

 

いわゆる論文になるような多数のデータをまとめました、というような発表が多い全国学会に比べて、地方会は症例報告中心です。もちろん世界初の症例というものではありませんが、私たちが日々診療させていただいている患者さんは世界で唯一なんてことはほとんどありませんので、他の施設で難渋したとかいう発表を通して勉強するのはとても有効なのです。

 

でもなぜ、pedcardが大人の学会なのって思われるかもしれません。私の名前の由来pedcardとはpediatric cardiologist小児循環器科医から来ていますので、元々は小児科医です。確かに小児科の学会・研究会に参加するだけでも忙しいので、大人の学会にも参加していると休みはほとんど潰れてしまいます。。。

 

ポイントは「こどもたちはいつかは大人になる」ということです。ほとんどの病気はこどもの時期に「完治」してしまい、元通りになるので、大人になった時は大人を担当する先生だけで診てもらっても問題ありません。

 

しかし、心疾患を始めとする一部の病気は「完治」ではなく、「付き合っていける状態」になっているだけで、その注意点を知らないと、他の病気の治療や検査に影響を与えることがあります。そのため成人期に達した先天性心疾患患者さんや川崎病患者さんを「成人先天性心疾患」「成人先天性心疾患患者」と称して専門的にフォローできるようにしようという社会的なニーズが高まり、来年から専門医制度が立ち上がることになりました。

 

もともと専門医制度が始まる前から、この問題が重要だと思っていたため、私は成人の循環器内科の専門医(日本循環器学会専門医)も取得し、こういった成人の学会にも出席するようにしていました。本当は同じ日に岡山で小児アレルギー学会もあったため、とても興味深かったのですが、そちらは妻に勉強してきてもらい、あとで教えてもらうことにし、私は地方会に参加しました。

 

若い先生が発表する登竜門的な意味合いもありますので、それも興味深かったですね。自分の若い頃を思い出して、またやる気が出てきました。

 

 

ではまた。