とっても不幸な幸運 畠中恵 / 双葉社 | Pedantic Radio*Blog

とっても不幸な幸運 畠中恵 / 双葉社

…はい!ということで初めての読書ログです!

折角 本・書評のところに指定してたのに、今までくだらねぇ日記しか書いてなかったので、

一体なんの目的のブログだよ!みたいなね!!

 

 

 


とっても不幸な幸運 畠中恵 / 双葉社

 

こちらは「しゃばけ」シリーズでおなじみ 畠中先生の短編集です。

畠中先生らしい、いつもながらの可愛い楽しい一品ですよー。

 

お話の舞台は新宿に古くからある「酒場」という名前の酒場。

 

その酒場は名前からしておかしいが、実はその中身も変わっていて、腕っ節の強い、強面で口の悪いの店長(だけど料理は絶品!)と何人かの常連客とウェイターが一人でやっているような店。

さて、そんな店にある日店長の娘、のり子によってもたらされた一つの缶詰。

 

不思議な缶詰を開けるたび、一つ 一つ 常連客にまつわる物語も開いていく。

 

 

…てな流れのお話です。

てか、店長がかわいらしいです。ええ、めちゃくちゃ。

 

普段はかっこいいのに、結局 少女に尻敷かれちゃうおっさん

 

という構図にキュン!ときちゃう方にオススメ。

カズラも勿論、 ッキューン!ときちゃうクチです。はい。

 

この店長がこの物語の 「探偵役」で、酒場からは動かずその場で話を訊くだけで真相に迫る

 所謂典型的な 安楽椅子探偵タイプですね。

この店長…娘が絡まなきゃそれなりにカッコいいのに、娘が絡むと滅法弱くなっちゃうんです!

と、いっても常にメロメロ~なオヤバカ親ではなく、一応人前ではむしろ娘なんか知ったこっちゃないぜ!

てなスタンスを見せようとはしてるのですが、なんだかんだでオヤバカ。

そもそも娘に「君」付けされて許してる時点でオヤバカなんです。

まったく店長キュート!

 

もちろん魅力的なのは店長だけではありません。

今回の本にでてくるだけでも、

 

生真面目でロマンチストな医者の飯田

 

金と赤の二色に髪を染めたウェイター 健也

 

ヤクザみたいな強面の刑事 花立

 

ちょっとお調子者の売れっ子マジシャンの天野

 

など、常連客やらなにやら、素敵なキャラクターがいっぱいです。

そして、もちろん その登場人物一つ一つに物語があるのです。

その物語のきっかけになるのがなぜか百均に売ってる缶詰。

 

それを開けると開けた人に繫がる何かが出てきます。

 

そしてそれがきっかけで、登場人物たちにトラブルが起こります。

そのトラブルが結局 その人たちの進むべきところへ導いてくれるわけです。

 

その先が不幸か幸運かは分からないけれど。

 

というかんじです。

別に 笑うせぇるすまん みたいな話じゃありません。

全部 とりあえずハッピィエンドなので。

 

 

てか、この感想見ると結局キャラ萌え小説かよ。と思う人もおられるでしょうが、

 

そうですよ。キャラ萌えですよ。…それが、なにか?

 

といった感じです。

そもそも畠中さんの描くお話は、本人がもと漫画家だからか、非常にコミック的なのです。

 

コミック的というのはけして貶しているわけではありません。

漫画というはよくも悪くもとりあえず、キャラクターが魅力的であれば成立するものだと思います。

そんな事ない!漫画はやはりストーリーだ!絵だ!! という人もいるでしょうが、そんなことありません。

キャラクターさえよければ、多少物語が破綻してようが、絵が下手だろうがノープロブレムです。

 

現に大人気漫画 セーラームーン

絵は好き嫌いの分かれる絵です。

ぶっちゃけ、話も だからなんだー!と云いたくなるような事件背景です。

タイムパラドクス起こりまくりです。てか正直 私、未だにこの漫画の時間軸よく分かりません

つーか何故 前世からの因縁を背負った月の王女の変身コスチュームがセーラー服なのか意味がわかりません。

 

でもキャラクターがいいので大人気!

 

これです。

これぞ漫画。

 

 

ザッツ・エンターテイメント!!

 

……うん。話はかなりズレたけど、つまり文学的に評価されるものを書いているのではなく、

どちらかというと娯楽文学なんだから、別にキャラ萌えでもいいんじゃないのー?

 

という話です。(前振りの割りに内容 軽ぅー!)

 

というか、畠中先生の文章読んでると 絶対この人場面が漫画で浮かんでるわ… と思うんです。

私も漫画を描くの好きな人間なのですが、それでたまになんちゃって小説を書くとき、場面は漫画で浮かんできちゃうんですよ。

映像というよりはコマで出てきてしまう。

最近の作家さんを読むとそういう人ってやっぱり多いよなぁと思うのですが、その中でも畠中先生のは顕著ですよね。

 

まあ、私はそういうコミカルなノリがすきで畠中先生のを読んでいるので、とても満足できる一品でした!

 

可愛いミステリがすきな人にオススメの一冊です!!