1/28、こんなニュースがYahoo!ニュースに載りました。
岸田首相「再調査踏まえ必要な対応」 Colabo不正会計問題
このニュースで初めて「Colaboに不正会計問題があるの?」と知った人も多いかもしれません。
昨年11月に、一般社団法人Colaboの会計に不正があるのではないかと、東京都に対して住民監査請求が出されたのですが、
これに対して、東京都監査事務局は「理由あり(認容)」として、
5 結 論
以上のとおり、本件精算には不当な点が認められ、その限りで本件請求には理由があるから、以下のとおり、法第242条第5項に基づき、次に掲げる措置を講じることを勧告する。
1 令和5年2月28日までに、
1)監査対象局は、本件契約に係る本事業の実施に必要な経費の実績額を再調査及び特定し、客観的に検証可能なものとすること。
(2)調査の結果、本事業として不適切と認められるものがある場合や委託料の過払いが認められる場合には、過去の事業年度についても精査を行うとともに、 返還請求等の適切な措置を講じること。
(後略)
という結果が出ました。
監査結果本文はこちら↓
https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/08jumin/4jumin/4jumin5.pdf
そもそも、住民監査請求で認容が出るのは、とてもめずらしいそうで、
東京都で認容になったのは、都知事だった舛添要一さんが公用車を私用に使った件以来、6年ぶりだそうです。
派手に燃え上がっているColabo「不当」会計疑惑住民監査請求のゆくえ|Yahoo!ニュース
一般社団法人ColaboやColabo弁護団は、住民監査請求結果が出たことを受けて、
声明文をいくつか発表していますが、私が気になったのは以下のお願い文です。
このお願い文は、以下の文章で始まっています。
Colaboに対する事実無根のデマや誹謗中傷、活動への直接的な妨害が止まりません。
1月4日に東京都に対する監査結果が公表され、Colaboとしては当然の結果でありますが、不正がなかったことが明らかになりました。(詳しくはこちら)
この声明文には、東京都が発表した監査結果のURLが記載されていないのです。
上記「詳しくはこちら」のこちらをクリックすると、
Colabo弁護団が発表した声明文(【弁護団声明】東京都に対する住民監査請求結果について)が開きます。
「不正がなかったことが明らかになりました。詳しくはこちら」と書くなら、
私だったら、不正がなかったと記載されている根拠(情報源・情報ソース)を示して、
すなわち、東京都が発表した監査結果のURLを貼り付けて、
第三者が見ても検証可能な様にします。
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現代の社会ではインターネットが発達したおかげで、いろいろな情報を手に入れることができるようになり、また気軽に情報を発信することができます。
その情報の中には、正しい情報もあれば、正しくない情報もあるでしょう。
なので、情報を発信する人は、情報が正しいかどうか根拠を示した方が良いと思います。
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余談ですが。。。
私が所属している市民後見団体の定例会で、
「介護保険制度が改正されて、要介護1と要介護2について、国からの補助がもらえなくなるんだって!」
と言っている人がいました。その人は、情報源であるブログのURLを教えてくれました。
※そのブログのURLはあえて貼りません。
私が調べてみると、たしかに、次回の介護保険制度改正に向けて、
要介護1と要介護2が外れる検討案が出たようです。
【重要】2024年度(令和6年度)介護保険制度改正・介護報酬改定見直しポイント5選
しかし、政府は結局この検討案を見送りました。(この様な改正は次回は行われません)
介護保険2割負担の対象拡大へ、ケアプラン有料化は見送り…厚労省方針
見送った理由はいろいろあったでしょう。
・検討案が出た段階で、介護支援団体は改正反対の署名を集めて提出したから。
・今こんな改正をする計画があると知られたら、今度の選挙は戦えないと考えたから
など。
はっきりとして理由はわかりませんが、次の改正ではしないことは事実です。
というように、
・情報を発信する方はデマを流さないように気をつけなきゃいけない。
・情報を受け取った人が判断できるように、発信する側は検証できるように情報源を示す。
・もしデマだとわかったら、発信者はすぐ訂正する。
・情報を受け取る側は、その情報をすぐ鵜呑みにせずに、正しいかどうか見極める。
これらのことが大切かもしれないな、と思いました。