私が所属している地元市民後見団体のお話です。
先日の定例会で、私が「リーフレットもうないよ問題」を、議題に提案していました。
私がリーフレットと呼んでいるのは、この3つ折りパンフレットのことです。
このリーフレットは、各種イベントで手渡ししたり、地域カフェを訪問したときに渡していて、”団体の顔”になっています。
中を開くと、成年後見制度とは?、市民後見人とは?、当会が設立した理由、一緒に活動しませんか?年会費、問い合わせ先などが書かれています。
このリーフレットは、当会のyoutube紹介動画と一緒に、専修大学の学生が作ったと聞いています。
私は、当時の担当者からこのリーフレットの電子データ(Word)をもらっていました。
定例会で私は、リーフレットもうないよ、1月18日開催の土曜かふぇで配ったり、2月6日から始まる「まちカツ!」で配ったり、今年度の事業計画の地域カフェ調査で必要、と説明して、「もう時間ないから、ほぼ同じデザインでいいか?」と確認しました。
以前の定例会で、「リーフレットはまるっきり違うデザインにしても良いのでは?」という意見もありましたが、今回は時間が限られていることもあり、変更箇所は2か所、成年後見制度の基本理念(※)を、ノーマライゼーション、自己決定権の尊重、身上の保護の重視に変えて、連絡先を新しい担当者に変えただけにしました。
成年後見制度の基本理念は、2000年4月に成年後見制度が始まったときは、ノーマライゼーション、自己決定権の尊重、残存能力の活用、身上監護の重視の4つ、となっていましたが、法律の条文としては規定されていませんでした。
平成28年(2016年)5月に施行された「成年後見制度利用促進法」で、法律の条文として、正式に基本理念が定義されたのでした。
第三条 成年後見制度の利用の促進は、成年被後見人等が、成年被後見人等でない者と等しく、基本的人権を享有する個人としてその尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい生活を保障されるべきこと(=ノーマライゼーション)、成年被後見人等の意思決定の支援が適切に行われるとともに、成年被後見人等の自発的意思が尊重されるべきこと(=自己決定権の尊重)及び成年被後見人等の財産の管理のみならず身上の保護が適切に行われるべきこと(=身上の保護の重視)等の成年後見制度の理念を踏まえて行われるものとする。
成年後見制度利用促進法で定義されたときには、残存能力の活用がなくなり、身上監護の重視が、身上の保護の重視に変わりました。
変わった理由として、有識者会議(成年後見制度利用促進専門家会議)のメンバーの一人である中央大学の新井誠教授は、以下のように述べています。
従来の用語である「身上監護」ではなく、「身上の保護」を採用したのは、「監護」という用語が与えるパターナリステック(=強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援する考え)な印象を払拭して、少しでも本人中心主義(≒意思決定支援)を志向したいとの意図に基づく。
リーフレットの話に戻します。
そして、あとは、印刷屋さんに頼むだけです。
定例会では私は↓こんな資料を提出して、皆さんに検討してもらいました。
最近は、ラクスル、プリントパックなどのネット印刷のサイトが30以上あります。
そのサイトをすべて調べた訳ではないですが、A4の1/3サイズの折りパンフレットをやっているのは、ラクスル、プリントパック、東京カラー印刷通販の3つありました。
上記の資料は、その3つのサイトを比較検討した資料です。
たとえば、「A4の1/3サイズの折りパンフレット」を、紙質・重さを「光沢紙(コート)・90kg」で「1000部」注文すると、
・ラクスルは、配達日=8営業日後で、\3,641、
・プリントパックは、配達日=7営業日で、\3,410、
・東京カラー印刷通販は、配達日=7営業日後で、\5,919
となります。
※配達日はそれぞれのサイトの最大期間にしています。長ければ長いほど値段が安くなり、短納期だと高くなります。
通常の取引きだと、見積をとって、紙で見積金額をもらってから注文となりますが、
ネット印刷だと、条件を選択すると、すぐ値段がわかるので比較しやすくなりました。
これは、三つ折りパンフレットの見積金額なので、もし折らなければもっと安くなります。
面白いことに、300部、500部頼んだとしても、1000部とそんなに値段が変わりません。
また、紙質を光沢紙(コート)ではなく、普通紙(上質)にすると、値段が高くなります。
紙を作る工程では、光沢紙のほうが手間がかかると思うのですが、光沢紙のほうが使われる量が多いので安くなっているのかもしれません。
定例会で、この資料を皆さんに見てもらって、ラクスルかプリントパックで、1000部、リーフレットの印刷注文することが、正式に決定しました。
注文する担当者は、電子データを持っている私になりました。
リーフレットの印刷注文は、私一人の独断ですべて決めても良かったのかもしれません。
でも、そうしたら、なぜそこに印刷を頼んだのかわからなくなります。
国会では、保存しておくべき公文書がすでに廃棄されていたり、議事録がなかったりと、色々問題になっています。
友達の会社が儲かるようにしたんじゃないか、みたいなことを噂されるかもしれません(笑)
今年からは、うちの会の決定事項は、みんなで相談して決めることになっています。
そうすることで、会の運営を誰か一部の人だけに任せる(丸投げする)のではなく、会員みんなで運営をしている気持ちになるという効果もあります。
1人の人に頼ってしまうと、その人が不正をしていても気づきません。
属人化することがない様、担当者は二人にするとか、もし誰か病気などで活動できなくなったとしても誰かがカバーできるようにしなければいけません。
そのためには、新規会員を増やしていかなければいけません。
うちの会の来年度の活動目標は、新規会員を増やすために何をしたら良いか、かな。。。