11/21午後から、私の町内会主催で、認知症サポーター養成講座(認サポ)を開催しました。
うちの町内で認サポを開催するのは、これで3年連続になります。
昨年、うちの町内会長がアルツハイマー型認知症と診断されたので、会長および会長の家族を支援するために、開催しています。
昨年は、町会理事および理事の家族を対象に開催しましたが、今年は一般の方も対象に広げました。また、一度受講した人がまた受講しても構いません。
ですが、参加申し込みは低調で、2日前には申込みはたった2名でした。
そこで私は理事の方たちに、「あなたが将来認知症になったら誰に理事を引き継ぐのか?引き継ぎたい人に参加してもらってください」とお願いしました。
また、町会に3人いる民生委員さんに参加してもらうように声を掛けました。
民生委員は今年が改選年度になり、うちの町会では3人のうち2人が交代します。
直前のお願いだったこともあり、5人中3人が参加してくれました。
いろいろ努力した結果、11名の参加となりました。
※私が個人的にお願いしてた、カフェPOPつながりの町会役員さんは来ませんでした。きっと他に大事な用事が入ってしまったのでしょう。
今回のメイトは私を含む2人、もう1人の方は、昨年の町会主催認サポでもお願いしていた人です。
通常はメイト3人で分担するのですが、2人なので、今回DVD上映(15分)を行い、時間を稼ぎました。
このDVDは、斎藤正彦先生の解説、悪い例/良い例×3シーンに分かれています。
斎藤先生はご自身のお母様も認知症で看取った経験を持っています。
DVD上映するにあたって、パソコンやプロジェクターを地域包括支援センターに準備をお願いしたところ、用意できないということでした。
※横浜銀行認サポのときは、頼んでもいないのに包括がノートPCを持ち込み、横浜銀行担当者にDVDを見せるぐらいのやる気を見せていましたが、包括によりやる気はバラバラです。
なので、パソコンとプロジェクターは、私が所属している市民後見団体のを使用しました。
スクリーンは、会場の壁を代用して、壁に映しました。
会場には、広い壁はなかったのですが、なんとかドアの上に映しました。
私の担当は、「5.認知症の診断・治療」から「10.成年後見制度と日常生活自立支援事業」までを、25分で説明しました。
直前まで仕事をしていたため、準備は完ぺきではありませんでした。
私はいつも話すことを決めて原稿を作るのですが、一度も読み合わせをして時間を測る余裕がありませんでした。
そして、認サポ当日、もう1人のメイトが説明している間、「7.認知症の人と接するときの心構え」の原稿がないことに気づきました。
原稿は、以前担当した部分の原稿を切り貼りして作っているのですが、この7章は私は今まで担当したことがなかったのでした。
とはいえ、今から原稿作る時間はないので、そこだけはテキストを開いて、要点だけを説明してなんとか切り抜けました。
途中、「9.認知症介護をしている家族の気持ちを理解する」の部分では、町会長の奥さんからの愚痴が入りました。
認知症介護している家族の心理状態は、4つのステップに分類することができる、とされています。
町会長の奥さんは、第2ステップだそうです。ここのステップにいる時が、一番苦しいのです。
そこで私は、第3ステップに行くための考え方を、事細かに説明しました。
そして、第4ステップにいくまで、1から3を行ったり来たりして、だんだん第4ステップに近づいていく、ということを説明しました。
第3ステップになれば、だいぶ気が楽になります。
町会長の奥さんは、第4ステップに行ける気がしない、と言っていました。
でも私はそんなに心配はしていません。なぜなら、今日、町会長や奥さんを支える認知症サポーターが11人誕生したのですから。
成年後見制度の説明では、いつも通り、簡単に制度の説明をした後、
制度のメリット・デメリットを説明して、「もし利用するなら、メリットだけでなくデメリットも理解した上で利用するようにしてください」とお願いしました。
私の理想は、町内に住んでいる多くの人が認知症サポーターになり、たとえ認知症になっても、住み慣れた地域で、住み続けることができる町内になること、です。
川崎市多摩区では、すべての小学校で小学4年生を対象に、認知症サポーター養成講座を開催しています。また今年度から、すべての中学校で、中学2年生を対象に、認知症サポーター養成講座を開催しています。
すなわち、子供は認知症サポーター養成講座を受けているのに、大人は受けたことがないという人が多いのです。
今回の日程11/21(木)に開催するということは、町会の理事会でみんなで話し合って決めたことです。
町会の理事さんたちには、20人ぐらい集めてほしいということをお願いしていました。
しかし、理事自身は昨年受講したからいいや、と考えたのでしょう、多くの理事は参加していませんでした。
もし理事さんたちが、誰に参加してもらうかイメージを共有できていれば、
例えば、今後支えてくれる人達、理事のお子さんたちに参加してもらうのであれば、お子さん世代は、平日は働いているので、土日に開催しよう、という意見も出たはずです。
そういう意味で今回の認サポは、準備不足でした。こういうイベントは、事前準備がすべてです。
事前準備が完ぺきであれば、当日どんな事態になっても対応できます。
来年は、今年の反省を踏まえて、もっと準備をちゃんとしようと思いました。