母親の誕生日に合わせて、3日間(3/28~3/30)秋田に帰省してきました。

この時期、秋田で雪が降ることはめずらしいのですが、秋田に着いた日の夜は秋田市内は吹雪いていました。

 

私は母親の成年後見人をやっていますが、あまり仕事はありません。

帰省したついでにやったことといえば、

・通帳を記帳して、想定外の入金や支払いがないかチェック

・秋田ケーブルテレビの光ファイバーケーブルへの交換の説明を聞く。

→すれちがいになってしまったので、後日改めて説明を聞くことに。

・実家を外から見て回り、問題がないか確認。

・灯油タンクの残量をチェックしたら半分になっていたので、近くのGSに給油をお願いする電話をかけた。

・姉が立て替えた母親の下着、靴下のレシートとお金の交換

・姉と情報交換

ぐらいです。

 

姉は2月にも帰省して母親の様子を見ているので、足りなくなった下着や靴下を、立て替えて購入しています。

私は事前にその金額を聞いているので、レシートを受け取り、あらかじめ母親の口座から下ろしてあった現金の中からお金を渡して、現金出納帳に記載しています。

 

姉と情報交換は、私からは今回は、今年1月に家庭裁判所に提出した「後見事務報告書」と「報酬付与申立」の書類と、報酬付与審判書のコピー、朝日新聞のコピー(後見人 親族が望ましい 最高裁)、毎日新聞(成年後見人 報酬見直し)のコピーを渡して、成年後見制度の診断書が4月から変わることを伝えました。

 

姉のチェックは、"ある意味"、家庭裁判所より厳しいツッコミがきます。(^^;)

「添付資料1ってかいてあるけど、これはどれ?」とか、

「2週間に一度帰省したときもあるし、3ヶ月に1度もあるけど、それでいいのか?」とか、

「帰省できないときは、お母さんの様子を施設に電話して聞いたか?」とか、

「この振込手数料864円はなに?」とか、

「朝日新聞の記事で何か変わるのか?」とか、

「毎日新聞の記事で、来年から報酬少なくなるの?」とか、

感じたこと・思ったことをどんどん言ってくれるので、気づかされることもあり、とても感謝しています。

 

秋田帰省最終日は、母親のいる施設に行きました。

母親はカギをかけて、カーテンをしめて、まっくらな世界で暮らしていることが多いのですが、ノックをすると、ひょいと顔を出しました。

そこで姉と私は部屋にお邪魔して、3人で用意していたケーキを食べました。

まもなくして、施設の方が誕生日カードを持ってきてくれたので、3人で写真を撮りました。

 

母親はのどを乾いていたのか、買ってあったミルクティーをがぶ飲みして、ほとんど一気飲みしていました。

「もしかして・・・」と思い、もう1本買ってあったレモンティーを「飲む?」と見せたら、「これ、お前の分じゃないの?」と言いながら受け取り、それも半分ぐらいまで飲みました。

 

いつも、母親は、昼食のときにヤクルトを飲んでいます。

今回は私たちが飲み物を持参したのでヤクルトは出ていませんでしたが、母親はヤクルトを飲むときと同様、ミルクティー、レモンティーを飲んだときも、中身を確認しながら飲んでいました。

 

母親と私が部屋に戻ると、部屋では姉が洋服の毛玉取りをしていました。

※息子の私が、母親を食堂にひきつけている間に、姉や施設の人が部屋に入り色々することが多いのです。

 

電気カミソリのような音が気に入らなかったのか、母親がだんだん不穏になり、「なにやってるの?!」とか、「いつまで、いるの?!」と怒り始めました。

そこで私は、母親の目線に合わせるように、母親の正面に座って、にこっと微笑んで、「今日3月30日はお母さんの誕生日ですね。お誕生日おめでとうございます(ぺこっ)」と話しかけると、機嫌が直り、「あぁ、ありがとうございます」と言ってくれました。

 

帰り支度をしていた姉は、「あら?」といいながら、別の仕事を見つけて何か始めました。

姉がまた何か始めたのを見た私は、再び母親に話しかけて、母親の気が自分に向くようにします。

さっき渡した誕生日プレゼントをまた渡したり、誕生日カードを見せたり、父親と母親が写っている写真をとり、「これは誰?」と聞いたり、別の写真を見せて、「これは誰?」と聞きます。

しばらくして姉を見ると、「もう帰れるよ」という表情だったので、母親に「それじゃあ、帰るね。また来るね。」と言って、握手しました。

 

前回会った時は、母親は部屋を出て、玄関横まで出てきてくれて手を振ってくれましたが、今回は部屋を出たところで、遠くで手を振っていました。

もしかしたら、玄関横まで出てしまうと、部屋に戻る帰り道が分からなくなるのかもしれません。

そんなことを考えながら、近くのバス停まで歩きました。