義父が亡くなってあっという間の一週間が経ちました。

火葬場の予約が取れなくて、5日後にやっと葬儀をすることができた、というのも驚きでした。

超高齢化社会の日本は、"多死社会"という人もいます。確かにそうなのでしょう。

葬儀は1日葬で、家族葬(密葬)にしました。

家族葬の定義はあいまいですが、親しい家族だけが参列する葬儀、の事だと思います。

密葬というのは、新聞に死亡広告を載せず、親戚や近所の人にも知らせず、参列者は家族だけということにしたからです。

 

おおっぴらに公開して葬儀をすると、銀行口座が凍結される恐れがありますが、弔問客からお香典をたくさんもらえます。

通常、家族葬(密葬)にすると、銀行口座は凍結されないですが、お香典も少ないので、収支はマイナス確定です。

今回の場合は、生命保険から入院給付金と死亡給付金が下りるということなので、それでなんとかなりそうです。

 

秋田の葬儀では、お逮夜(たいや)、火葬、葬儀の順番で行われますが、

東京の葬儀は、お通夜、葬儀、火葬の順番になります。

秋田では、秋田市民の火葬は無料ですが、東京都では5万9千円かかります。

 

無宗教なので、お寺さんも呼ばない、家族だけなので、1日葬で質素にやる!と喪主が言ったので、そうなりました。

葬儀が終わったので、これからはいろいろと名義変更や遺産整理を始めます。

 

朝起きたら相方に、「印鑑証明書をもらっておく必要があるかな?」と私は質問されました。

義父の銀行預金は口座凍結されていませんが、1月分の公共料金の引き落とし分を残しているだけで、残金はほぼゼロです。

私は、「銀行口座のお金を分けるためには、銀行は遺言書か、相続人全員の実印が押された遺産分割協議書を見せてくださいというので、遺産分割協議をするには実印の証明である印鑑証明書が必要だよ」、と答えました。

相方は、「銀行口座はもうほとんど下ろしてあって、銀行は放置するつもり」の様です。

相方は女二人の姉妹で、姉妹仲は悪くありません。

二人とも嫁に出ているので、遺産を必要としていません。そもそも分けるほどないし(笑)

遺産は、全部お母さんのために使っていいよ、というスタンスです。

「遺産が少なくても遺産分割で揉めるときは揉める」とよく言われますが、この姉妹には当てはまりませんでした。

そうするつもりなら、印鑑証明書は必要ありませんし、相続人ではない私はこれ以上、口出しはしません。

#本来、銀行手続きには、「亡くなった人の生まれてから死ぬまでの戸籍謄本を提出してください」、と言われます。「改正原戸籍」と呼ばれる物が必要ですが、「(他に相続人がいるかどうか)調べたいなら取得してみれば?」とアドバイスした程度です。

 

次のミッションは、年金の手続きです。

義父の年金受給停止、未受給年金の振込先、遺族年金の手続きが必要になります。

相方は、ねんきんダイヤルに問い合わせをして、必要な書類を確認していました。

義母はまだ判断能力がありますので、義母を年金事務所に連れて行き、相方が説明を受けたり、ホームページからダウンロードした申請書に記載していました。

私の時は、母親が認知症で施設に入っていたため、私が代行して手続きをしました。

ねんきんダイヤルに問い合わせをしたときに、来庁予約もすることができたようです。

住民票や戸籍(除籍)謄本が必要と言われましたが、何通というのは聞かなかった様です。

私は、「”1通しかないので原本を返してください”と言えば、向こうはコピーを取って返してくれるよ」とアドバイスしました。

 

次のミッションは、公共料金など諸々の名義変更です。

家賃の支払いを含めて、現在はすべて"義父"名義の銀行口座から引き落としになっていましたので、すべて義母口座の銀行口座に変更します。

"すべて"というのは、義父の通帳を確認して、一つ一つこれは何か?と義母に確認してありますので、不要な契約は、解約をする予定の様です。

こちらは、週明けにあちこちに電話をかけまくって、必要な書類を取り寄せてから手続きをする様です。

 

また、今日は親戚などに亡くなったことを事後報告する喪中ハガキを作っていました。

今の時代、ネットに文例や喪中ハガキの背景画があふれていますので、私はいくつか候補の図柄をダウンロードしておき、相方は本人のイメージに合ったお花を選び、それに文章をつけていた様です。

最終的には、義母に確認してもらい、OKなら発送する予定です。

 

今回の葬儀では、葬儀屋さんから芳名帳も付録でもらっていました。

家族葬なので、参列者は家族だけですが、誰からいくらもらったかの記録を付けておく必要があります。

密葬といえども、近所づきあいもありますので、いつかは近所に知られることとなり、線香をあげに来てくれる人もいるでしょう。

近所の友達の中には、すでに旦那さんを亡くした未亡人もいますので、その時にうちから香典をさしあげていれば、同様にお香典をくれる人もいるでしょう。

困ったときはお互いさまです。近所の友達は、話を聞いてくれたり、なぐさめてくれることでしょう。

 

相方の心配は、”お母さんがもし亡くなった時、私が色々な手続きをするのかな?”に移っていました。

相方は、実家近くに住んでいますので、今いろいろと義母の代行をしています。

私は、「何をやったかノートに書いておくといいよ。きっと同じ様な事をするんだから」と言ってあります。

相方は、「お母さんが亡くなったら、世帯主は誰になるんだろう?」とか、余計な心配をしていました(笑)

#すでに死亡届を出しているので、住民票上では、世帯主欄は「(義父の名前)(義母の名前)」になっているはずです。(同居していた家族は義母だけだったので、自動的に世帯主が変更されているはず)

私は、私の実父が亡くなった後に取得した戸籍(除籍)謄本と住民票を見せて、同様な記載になっているはずだよと説明したら、こんなふうになるんだね・・・と、納得していた様でした。