本日(2018年3月13日)の定例閣議において、「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律案」が閣議決定されました。
平成30年3月13日(火)定例閣議案件

日本経済新聞~欠格条項、一律削除へ 成年後見制度で法案決定

昨年12月に、私は「次の通常国会で欠格条項がなくなる法律」として、約180の法律を紹介していました。
・国家公務員法
・地方公務員法
・裁判員法
・医師法
・弁護士法
・司法書士法
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これら約180の法律から、欠格条項がなくなることが決まったと言っていいでしょう。
実際に改正され・施行されるまでは、少し時間があると思います。

この「欠格条項」は、不幸な事件を生んでいました。
それは、兵庫県のある知的障がい者の方が、地方公務員として働いていたのですが、
同僚から成年後見制度を利用することを薦められ、保佐人がつき、本人が被保佐人になったため、仕事を辞めさせられました。
それは、地方公務員法に、地方公務員になることができない欠格条項として、「成年被後見人、被保佐人」と規定されていたためです。
その方は、その後、裁判を起こして、再鑑定をしてもらい、”補助”となり、一度再就職することはできたのですが、その後契約更新がされず、結局仕事を続けることはできませんでした。

欠格条項がなくなれば、このような悲しい事件はなくなると思います。