神奈川県相模原市緑区の津久井やまゆり園で起きた大量殺人事件について、犠牲になってしまった方々の御冥福と早期の回復をお祈り申し上げますm(._.)m

僕も両親を施設にあずけていますので、障害者福祉と高齢者介護の違いはありますが、他人事には思えません。

ニュースで色々報じられていますが、容疑者は「障害者がいなくなればいい」と自分勝手な主張をして無抵抗の知的障害者をターゲットにしました。

やまゆり園を辞める前、園長から「(ユダヤ人を差別し大量虐殺した)ナチスドイツのと考えが同じだよ」と諭されても考えを改めなかった容疑者は、逮捕された今も悪いことはしていないと思っていることでしょう。

警察から要請されたこともあり、やまゆり園は4月からALSOCと契約し16台の防犯カメラを設置し、警備員1人を常駐する様にしました。しかし、緊急時、外部に通報するシステムになっておらず、当時宿直の警備員(69歳)は仮眠していて気づかなかった、というオチでした。
(襲撃されたエリアにいた職員6人のうち5人は拘束されましたが、1人だけ逃げて隠れた職員がLINEで助けを求め、気づいた非番の職員が最初に110番通報したのでした)

警備員がもし起きていて防犯カメラの映像を見ていれば、警察への通報がもっと早かったかもしれません。

ALSOCなどの警備会社と契約して通報したとしても、ALSOCの警備員が実際に来るのは30分後とかかなり後になることもあるらしい。

それじゃ意味ないじゃんと思うけど、入り口にALSOCのステッカーが貼ってあったり、制服着た警備員がいるだけで、犯罪抑止する効果があるんだそうな。今回の事件では全く役に立たなかったけど(^_^;)

容疑者を措置入院させたところまでは良かったと思いますが、その後容疑者は医者を騙して回復した様に見せかけて退院した、という報道もあります。もしそうなら退院を許可した医者に責任あると思いますし、退院後の行動監視を親任せにした警察にも責任はあると思います。

では、施設はどういう対策をしたらよかったんでしょうか?

一般的な施設では、防犯カメラつけたり、警備員を常駐させるといった、施設の安全確保の強化は、必要はないと思います。あくまでも今回は特殊な例で、普段は、治安はいいからです。(防犯カメラがあると安心することはありますが…)

今回の事件は、容疑者が衆議院議長に送った手紙に書いてある通り、夜間(職員が少ない時)を狙うと警察はわかっていました。
警察は、特に夜間気を付けてくださいとやまゆり園に言っていたのでしょうか?もし言ってないなら警察の責任だと思います。

また、もし容疑者が障害者の世話をしていたことが原因で、障害者はいなくなればいいと思ったのなら、職員の心の健康状態をきちんとケアする必要があると思います。

やまゆり園であったかどうかわかりませんが、知的障害者施設では利用者に暴力を振るわれたりセクハラされることがあると聞きます。一般の社会と違い、加害者が罰せられることはなく、泣き寝入りだそうな。

上司や同僚が話を聞いてあげたり、賃金をアップしてモチベーションが下がらないようにするなど、気持ち良く働けるように、できることがあると思います。

これは障害者福祉だけじゃなく高齢者介護にも言えることだと思います。

今後このような事件が二度と起こらないことを祈ります。