みなさんは、21年前の3月20日、何をしていたか覚えていますか?

1995年3月20日、地下鉄サリン事件が起きた日です。

あの日の朝、わたしは地下鉄千代田線に乗っていました。
霞ヶ関駅手前で車内放送があり、
「霞が関駅で、火事があったため、霞が関には停車しません!」
と駅を通過していきました。

私の人生で、電車が停車する駅で停まらず通過したのは、
このときが最初で最後です。

私は「なにがあったんだろ?」と車内から駅のホームを見ていると、
普段なら通勤ラッシュで、サラリーマンやOLで混雑しているホームなのに、
煙は全然見えないのですが、救急隊員や消防隊員の人たちが
ドタバタ右往左往している、めっちゃ異様な光景が見えました。

会社につくと、テレビでは、口をハンカチで押えている人が地下鉄の入口で
ぐったりしているという映像が流れていました。
それも霞ヶ関駅だけでなかったのです。私の相方が利用している駅もありました。

もしあの日、もう少し時間ずらして電車に乗っていたら、私や私の相方も
被害にあったかもしれないと思うと、身の毛もよだつ想いがします。

この事件のことがだんだん風化していく気がします。
ネットでも新聞でもこのニュースの扱いがだんだん短くなってきました。
当時のことを覚えている記者が少なくなってきたせいもあるのでしょう。

この日は、私にとって忘れられない日(忘れちゃいけない日)なのです。

天災による被害も悲しいですが、
これは人の手によって起された、悲しい悲しい出来事なのです。