親の介護178:ﾀﾝｽから全て出す母

この日記は今年9月22日に書いた日記からの転載です。

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老人ﾎｰﾑに入居している母のお話です。

着替えを全てベッドの上に出していた。
クローゼットのハンガーにかかっていた洋服もない。

母に聞くと、
○○デパートに持っていくんだよと言う。
母の中では、そのデパートで泊まり込みで働くことになっている。持っていくために、袋につめようとして、袋がないので、袋持ってくるのを待っているのです。

この妄想がひどくなったのは、父親が入院して、母親が独り暮らし始めてからでした。

独り暮らし始まって、父親がいない→死んだと誤解→給料がもらえなくなった→働かなきゃいけない、と思ったようです。
また、なにもすることがないということも、働きたいと思う契機になったようです。

全部ﾀﾝｽから出してしまうと、介護ｽﾀｯﾌから見ると、着る前のものなのか、着た後のものなのか区別がつきません。ｽﾀｯﾌさんには申し訳ないです。

母も悪気があってやっている訳ではありませんし、たぶんこの妄想は消えることはないでしょう。