この日記は今年8月11日に書いた日記からの転載です。

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母親が老人ホームに入居しました。

でもそれは母親の意思ではありません。

母親は○○デパートで住み込みで働かなくてはいけないという記憶の刷り込みがされていて、(もちろんこれは認知症特有の妄想です)、こんな知らないところにはいたくないのです。

部屋に案内されてもどこか落ち着きがありません。
しまいには部屋を出て施設内を探検始めました。

認知症専門の病院に入院していた時、なぜかお父さんが迎えに来てくれる、という妄想が記憶として作られました。

玄関にくると、僕にお父さんの車どこだ?と聞きます。お父さんの車に乗っていますぐにでも○○デパートに行きたいのです。

車なんてないよ、そもそもお父さんは車イスだしもう運転できないよ、と説明しても納得がいかない様子。

そうこうしているうちに、11時半。お昼を食べる時間になりました。

僕は父親を2階のホールに連れていきました。母親は1階のホールに案内され、介護士さんに促されて自分の席に座りました。

僕ら家族は遠くから見守るように見ていました。

同じテーブルにも女性が座り、お互い自己紹介したり、色々話をしているようです。

あとから聞いたところによると、以前から施設に入っている人から、私も最初は同じだったのよ、とか、話をされていて、穏やかになったようです。

午後から契約の取り交わしをして、母親には挨拶せずに帰りました。顔を見ると一緒に帰るといいそうだからです。

早く施設に慣れるといいけど。