この日記は今年4月1日に書いた日記からの転載です。

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数日前、実家で独り暮らししている母親の誕生日でした。

電話して誕生日おめでとう、と言うと、ありがとうと言ってくれました。でも、

僕「いくつになったの?」
母「うーん、77かな?」
僕「77違うよガーン 82だよ」
母「いいんだ、私77から歳とらないからニコニコ
と、取り繕います。

昨年9月に認知症の診察を受けたときも、医者に歳を聞かれ77歳と答えてました。
77と言う数字が好きなんです、きっと。

そう、実際、母は自分の歳を覚えていないのです。
覚えていなくても、取り繕うのはめっちゃ上手です。これもアルツハイマー型認知症の特徴です。

自分の生年月日は覚えているので、年齢早見表から昭和8年は今年82歳だと調べることはできます。しかしちょっと時間がたつと忘れてしまいます。

もっと認知症が進むと生年月日も言えなくなるでしょう。
認知症という病気は、こんな風に徐々に壊れていく病気なんです。

まもなく独り暮らしもできなくなるでしょう。
そのときに備え、父親がいる老人ホームに申し込みもしています。

離れて暮らす僕に、最後の親孝行として何ができるのだろう?
どうしたら母が余生を穏やかに暮らせるだろうと考える毎日です。