この日記は今年1月31日に書いた日記からの転載です。

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認知症の母には、ハンコをある人に盗られたと言う妄想があると以前日記で書きました。

実害がなかったので放置していたのですが、とうとう人に迷惑をかけるようになってしまいました。

母は、ハンコを盗ったと思い込んでる人は、父が10年ほど前に勤めていた職場の人だと勘違いしており、その職場に電話して、○○さんが盗った私のハンコを返してください!と何度もかけたのです。

1月に入って約5回。1日2回かけたこともあったそうです。
ハンコ盗られたこと自体、母の妄想ですし、その○○さんって方もその職場にはいません。

姉の所に、その職場の人から、何度も電話かかって来て迷惑していると苦情の電話がありました。

今回の僕の緊急帰省には、母のサイフ等を探すと言うミッションの他に、母にその職場に二度と電話をさせないようにすると言うミッションもありました。

僕は母から、その職場の電話番号が書かれた連絡先メモを見て電話していることを聞き出し、そのメモを隠しました。

母は、連絡先メモがなくなったことにはきっと気づかないでしょう。

父が死んだと思っている(実際は死んでませんが)母にとっては、連絡先メモは亡き父の思い出がひとつなくなったと感じるかもしれません。母には余生を穏やかに過ごしてもらいたい僕にとっては厳しい決断でした。
でも、人様に迷惑かけているので、しょうがないですね。