この日記は今年1月22日に書いた日記からの転載です。

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認知症の症状の一つとして、「物盗られ妄想」というのがあります。

同じ認知症でも父にはその妄想はなく、母にだけ出ました。
身近な人に盗られたと言うことが多いようですが、うちの母の場合、どこの誰かわからない人を犯人扱いしてます。

なぜハンコを盗られたと言い始めたのかはわかりませんが、たぶん、銀行行ってお金を下ろそう(解約?)とした際に、(勘違いで)銀行届出印が違っていて下ろせなかった→自分のせいじゃない(自分は間違ってない)→じゃぁ盗られたんだ!
そんな感じじゃないかなと思います。

その妄想を、独り言で毎日のように自分に言いきかせるように言う(独り言も認知症の症状の一つです)ため、盗られてないのに、盗られたことが、母の中で既成事実となってしまうのです。

独り言で言い始めたら、説得しても聞きません。

昨年、父親が入院した際、僕はまず銀行口座の確認から始めました。
通帳はどこ?カードはどこ?ハンコはどこ?母が寝てから深夜に姉と二人で家中、探ししました。

ハンコは銀行に聞かないとわからないので、家にあるハンコ全てを持って銀行に行って確認してもらいました。

そのうち1つのハンコが父親の口座の印鑑だとわかったので、母親の口座含め、全ての銀行届出印をそれに変更しました。

幸い犯人役にされなかったので冷静に対応できましたが、犯人にされていたら介護できなかったかもしれません。