適切な治療を受けさせてあげれば認知症の進みを遅らせることができます。ですが、うちの親の場合それは成り立ちませんでした。

まず中核症状があり、先に治療を始めた父親の場合、当時は母親が同居していましたので、母親が薬の管理をしていました。それも日めくりカレンダーに薬を張って、それを1日1回飲ませるようにしていました。
しばらくすると父親は薬の副作用からか食欲がなくなり全然食べなくなり脱水症状で起きれなくなりました。結局入院しましたが、薬はやめてしまいました。

周辺症状がある母親については、父親の薬の管理をしていたので、母親が認知症と判断されても薬出してくれると思っていたのですが、先生は薬の管理ができないほど認知症が進んでいると判断されましたので、独り暮らしで薬の管理をできる人がいないので薬は出せないと言う判断でした。

母親に薬を飲ませるためには入院しかないと言われました。薬の効果は未確定です。
ただし入院すると生活自立度は下がるだろうと…
すなわち、今できている買い物、食事の支度、食事、着替え、トイレ等、入院するとみんな介助してくれるので、忘れてしまう可能性があるって言うんですね。
一度生活自立度が下がると再び元に戻ることはないでしょうとも言われました。

僕は母親に人間らしくいてほしいので、薬は飲まず、独り暮らしだけど、入院しないで自宅で生活する方を選択したのです。

つづく