8月の話です。
親の介護1でも書いた様に、父親が食欲不振から脱水症状になり起き上がれなくなったところを、ちょうど帰省していた姉が救急車を呼んで点滴打ってもらいました。

ボケてきた母親は、食べないからダメなんだと言うばかりで、救急車を呼ぼうとしませんでした。
もし姉がいなかったら、そのまま父親はこの世にいなかったかもしれません。

次の日、通院した時、自宅での回復は見込めないということで、食欲回復するまで入院することになりました。
でも認知症の父親は、普通の内科では受け入れてくれないということで、認知症患者が入院している専門病院に入院することになりました。

母親も一緒に医者からの説明を受け、新しい病院にも連れていったのですが、母親はいまどこにいるのか認識できていません。父親が入院することも認識していないようだった。

仕方ないので入院するための準備は僕ら子供らでするしかありませんでした。下着、靴下、みんな名前を書きました。横で見ていた母親は「荷物たくさんあるね」と他人事のように言うばかりで手伝おうとしませんでした。

父親は家ではとぼとぼと歩いていましたが、入院先では車イスを与えられ、自由に動けるようになったせいか、いろんなところに冒険を始めました。
女性専用の場所にも入ってしまい叱られたこともあったそうです。
つづく