前回の続きですねこへび

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お酒を飲んで様子が明らかにおかしくなった彼。


呆然と見つめる私に、彼は話し始めました。


「よく二重人格って言われる」


「あいつは苦労してるんだよ」


言動や様子から、人格が入れ替わったんだ、と直感的に感じ、自然と受け入れた私。

不思議です。


彼曰く、彼は江戸時代から続く商人一族で、親類のトップが、大きい会社の社長らしい。

(詳細は不明。)


もう亡くなったそのTop of 親戚の奥様である大婆様が親類を牛耳っていて。


彼はその本家から分家した家に生まれたけど、(彼の父も社長)

3人兄弟の末っ子で、跡取りの可能性も薄く、大婆様をはじめとした親戚に軽んじられてるらしい。


で、子どもの頃から親戚の集まりへ行くと、親戚達に酒を飲まされ…

両親も分家という立場上強く言うこともできず、、、


子どもの頃からアルハラ。


え、虐待やん。


「あいつのことで、知りたいことあるか?何でも知ってるぜ」


「あいつが中学に入ってボクシング始めた理由知ってるか?」


「強くなって見返したかったんだ」


彼はどんどん話してくれます。


そして


「高校1年のとき、学校を退学することになった原因、さっきあいつが話してたけど」


「あいつは自分でやったと思ってるけど、俺がやったんだよ」


お酒を飲み始める前に、高校を一度退学して、他校に入学し直したことについて話してくれました。


退学の原因は今まで誰にも話したことなかったけど、といって教えてくれたこと。


高校1年当時、付き合っていた彼女がクラスメイトにレイプされ、

彼は、そのクラスメイトを椅子で殴りつけ、ぼこぼこにしたらしい。


レイプされた彼女は、死のうとまで考えた、と話してくれた。


彼が言うには、「俺」がやって、その記憶を彼に植え付けた、ということらしい。


「それから、中学の時には親父を骨折させたこともある」


笑いながら怖いことをたくさん話します。


私は、今の趣味について聞きました。

すると、それまでニヤついていた表情に嫌悪の色が見え、


「あれを始めたせいで俺は…」と。


彼は高校を退学するまではかなり荒れてて、

中学時代はカツアゲとか喧嘩とかで警察のお世話になって…

無邪気でおっちょこちょいな今の彼からは想像できないくらいだったらしい。


それが高校に入りなおした後に出会った趣味によって、明るくなったということらしい。


「あいつは基本的に酒に強いから、滅多に出て来れない」


「今日は徹夜明けで疲れてるから出てこれた」


そういってウィスキーをぐいぐい飲みながら、色んな話をしてくれました。


そして


「あいつは本気でお前のことが好きだぜ」


「あいつは、あいつは…」


そう言いながら、彼は意識が遠のき、ベッドに横たわりました。


でも、この夜は、これだけでは終わりませんでした。



                                            まだつづく