居間に行くと、母が珍しく誰かと電話🤳していました。
「はいはい。◯日ね。」
話はそろそろ
終わるとこだったらしい。
(相手は叔母かな?)
と思いつつ、キッチンで晩御飯を作り始めました。
「はいはい、
じゃあまた◯日に〜。」
人参🥕を千切り🔪する私の背中越しに「早よメモ、メモ…」電話を切った母が、パタパタとテーブルへ急ぎ、メモ用紙を探す気配がします。
「誰かと約束したん?」
「うん、◯さん。たぶん■さんに一緒に乗せてってもらうんかなぁ?」
「あら?何時やったか?」
もうすでに全部が
疑問形になっているじゃないか…。
大丈夫?
◯さんは母の友人。
昔からのお付き合いでお稽古仲間です。母はとっくに引退していますが、籠りがちな母を年に2回ほど習い事の会に誘ってくれるのです。
足🚗のない母を迎えに来てくれる手間込みで、行きしぶる母を熱心に誘ってくれます。
母は今回も◯さんの熱意におされて
昔からの知り合いが集まるお稽古会に行くことにしたようです。
「お母さんが行きたくないなら、断ってもいいと思うよ?」
「う〜ん…別に行きたくないこともないし、たまには外に出んと。」
「…ならええけどさぁ。」
◯さんと知ってたら
電話代わって確認すれば良かった。
母が「物忘れ」することは、本人の愚痴でご存知だと思うけれど、認知症と診断されていることは知ってるのかな?
はっきり伝えた記憶も無いし
そのあたりが曖昧です。
母の数少ない友人だけど、頻繁に会うわけでもなくて。今の母をご存知無いのがちょっと心配になります。
昔から馴染みのある会なので母自身は不安ではない様子。
家では(ちょっと黙ってて)と思うほど喋り続けている母だけど、外では聞き役に徹しているらしいし。その場をかき回したりはしないだろう。
まぁ、大丈夫かな。
本人が行くと言うなら
用意だけ間に合うように声掛けしよう。
その夜、母に
「明後日お出かけでしょ?」と聞くと
「誰が?」
「…お母さん」
「ええっ!知らんっ!どこにっ?」
って返ってきましたけど。
メモ、あれで合ってるんかなあ?
答えは◯日に出ます。
(電話してきいたれよ)