「ホピに会いたい」

その想いだけで、セドナ行きを決めたあの日



その日が来るのを、どこかで既に知っていたんだろう



セドナで初めて顔を合わせ集まった仲間たちを乗せた車が、ホピ族の居住区域に入るやいなや、「既に知っている」という感覚に包まれる









大地





目に映る全てのもの、

全身の細胞が、その懐かしさに静かに歓喜しているのが解る






11歳の私がみた「あの夢」に思いを巡らせる



「ほんとにその日が来たのだろうか?」


私は11歳のあの日に戻っていた―




ホピ族のファミリーの家に着くと、次々に顔をだすホピの子供たちや犬に歓迎され、主人に招かれるまま家の中では、始終リラックスしながらホピの歴史やその生き方について、主人からの話りを静かに聞いていた



「あなたの使命は何ですか?」


そこにいる皆はそう問われ、各々の思いを各々の言葉で伝えた


私の使命は何だろう?


あらためてそう問われると、うまく言葉を紡げない



今、私は何のために生きてるのか?



大半を、重い思いでまみれて過ごしてきたこの人生


その重さが、地球に大きな負担をかけているといつしか気づいた


私自身が率先してその重さを手放し、重い思いを背負っている人たちに、その荷物はもう背負わなくていいと気づいてもらいたい


「自分や人々が不要なモノを手放し、地球の生命力を底上げすること」


拙い言葉でそう応えた



その後、その奥さん手作りの美味しい手料理でもてなされ、歓談のひと時を過ごしながら


「私にその使命が果たせるのだろうか?」と


自問自答が続くのだった








続く