今日は兄の誕生日
私と同じ体験を共有する、たった一人の家族
両親のことがあってから
お互いに、ほんとうにいろんな体験をしてきた
父が死んだ夜、入れ替わり立ち代り出入りする慰問者に
口々にねぎらいのことばをかけてもらったが
中には悪気の無いつらいものもあった
「俺らにしかわからんことやねんから誰に何をいわれても気にするな」
といってくれた言葉に
まだ一人じゃないんだ、という安心感をおぼえたのを思い出す
あれから何年も会わなくなってしまった間に
もう死んでるんじゃないか?というほど厳しい時期を経て
今どこで、どんな暮らしぶりをしているのかわからないけれど
あなたが生きているという知らせは届いています
ほんとうに
ただただ生きててくれるだけでありがとう
わたしも生きています
だから安心していてね
お誕生日おめでとう